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心肺蘇生 実況中継!
筆頭著者 寺崎 文生(監修) 駒澤 伸泰 (著)
大阪医科薬科大学医学部医学教育センター副センター長,教授/大阪医科薬科大学医学部医学教育センター副センター長,講師
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年10月12日
ページ数 125
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-16632-5
印刷版発行年月 2021年10月
書籍・雑誌概要
すべての医療従事者にとっての必須手技である「心肺蘇生」の超入門書.実況中継形式で,気軽に最新の蘇生教育を受けることができます.新型コロナウイルスの影響で,なかなか蘇生実習を行う機会がなくても,本書を一読すれば,蘇生アルゴリズムや基本的な考え方など,心肺蘇生の基本概念・ノンテクニカルスキルを習得できます.すべての医療系学生に!
目次
プロローグ
1 心肺蘇生・急変対応を学ぶ必要性
心肺蘇生・急変対応教育を学ぶ意義
標準化された心肺蘇生・急変対応教育を学ぶ意義
心肺蘇生の法律的・プロフェッショナリズム的側面
蘇生のエビデンス
2 心肺蘇生のイメージ
まずは救援依頼が何よりも大切
質の高い胸骨圧迫が不可逆的な脳へのダメージを遅らせる
迅速な救援依頼,迅速な胸骨圧迫の次は迅速な除細動
人工呼吸は過換気を意識して
2020年版の米国心臓協会(AHA)心肺蘇生(CPR)と救急心血管治療のためのガイドライン(ガイドライン2020)
3 G2020成人一次救命処置(BLS)
何も持たない状況から始めるのが一次救命処置
質の高い胸骨圧迫こそが不可逆的な脳へのダメージを防ぎ心拍再開につながる
AEDは『波形確認』と『安全確認』のための2回患者さんから離れる
4 G2020 ALS
一次救命処置と二次救命処置の違い
二次救命処置のガイドライン
心肺蘇生中の気道管理はどうするのか
二次救命処置における波形評価
高度な気道確保がされている場合の心肺蘇生の特徴
救急部,集中治療室,手術室における二次救命処置の特徴
二次救命処置における波形評価
5 G2020 小児の一次,二次救命処置の概要
心肺蘇生における小児心停止予防の大切さ
蘇生ガイドラインにおける小児の定義
小児一次救命処置のポイント
小児二次救命処置のポイント
6 蘇生後のケア
心拍再開後の対応
経皮的カテーテル治療と低体温療法
意識回復がなければ低体温療法を考慮
7 心停止のよくある原因
心肺蘇生を行いながら原因解除を考える
低酸素血症と窒息の解除
溺水も低酸素による心停止の原因
さまざまな心停止の原因と対応
8 工夫が必要な心肺蘇生~アナフィラキシー・喘息発作・局所麻酔薬中毒など~
アナフィラキシーは誰でも起こる可能性がある
喘息発作は迅速なβ2刺激薬とエピネフリン皮下注を
中毒が原因の心停止への対応
9 院内急変対応
院内急変対応とは何か
心停止の前に適切な気道管理を
10 心肺蘇生を円滑にするためのコミュニケーション
心肺蘇生は多職種連携
急変時多職種連携の基本となるチームダイナミクス
11 心肺蘇生と医療安全
心肺蘇生中の家族ケア
患者さんが死亡した場合
蘇生,記録の重要性
医療安全を考えた蘇生教育の必要性
12 新型コロナウイルスパンデミック下の心肺蘇生
新型コロナウイルス感染症と社会
新型コロナウイルスパンデミック下の心肺蘇生
‘早期’の高度な気道確保が期待される二次救命処置
密集回避が期待される二次救命処置と院内急変対応
13 二次救命処置のシナリオの実際
二次救命処置の理想的な形式
エピローグ
あとがき
索引