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筆頭著者 南 敏明(監修) 駒澤 伸泰 (著)
大阪医科大学麻酔科教室教授/大阪医科大学麻酔科教室助教
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年12月31日
ページ数 176
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-05538-4
印刷版発行年月 2018年5月
書籍・雑誌概要
初期臨床研修編の掉尾を飾る「実況中継」第3巻.麻酔の基本(第1巻),各科の代表的手術に対する麻酔(第2巻)を身につけた中山・藤田・渡辺先生は,初期研修2年目の締めくくりで再び麻酔科を選択.麻酔科に関連する様々な急変対応や集中治療・ペインクリニック・緩和医療などの考え方を学びます.
目次
1 気道管理困難対応を学ぼう
気道管理困難の術前予測
日本麻酔科学会気道管理ガイドライン(JSA-AMA)
V2(イエローゾーン)に入れば,緊急コールと声門上器具を
声門上器具挿入でも換気不可能なV3(レッドゾーン)に入れば侵襲的気道確保を
日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)の考え方
意識下挿管の注意点〜適切な鎮静と気道管理器具選択を〜
意識下挿管の定義と適用
気道管理困難に用いられるさまざまな器具
予期せぬ気道管理困難への対応スキルを身に着けよう
挿管困難と換気不能の原因は多種多様
2 大量出血への対応を学ぼう
危機的大量出血は突然発生します
コマンダーの決定と危機的大量出血の宣言
10分後
20分後
30分後
大量出血時の初期対応
大量出血に対する大量輸血後の合併症管理も大切
出血による生体への影響を意識しよう
基本的な輸血の種類
輸血製剤の投与前のダブルチェックが基本
3 悪性高熱症への対応を学ぼう
悪性高熱症を疑う習慣をつけよう
悪性高熱症
悪性高熱症の臨床症状
悪性高熱症の初期治療
悪性高熱症の治療
4 麻酔科のさまざまな急変対応を学ぼう
気道・呼吸管理に関する急変対応
肺血栓塞栓症の急変対応
脊髄くも膜下麻酔の急変対応
硬膜外カテーテルの急変対応管理
麻酔中のさまざまなトラブルシューティング
ABCDアプローチで患者さんの状態を継続的に評価する
麻酔科研修でのマイナートラブルと基本的対応
5 麻酔科と心肺蘇生
大量出血は心停止のよくある原因
麻酔科医と蘇生
2015年版の米国心臓協会(AHA)心肺蘇生(CPR)と救急心血管治療の
ためのガイドライン(ガイドライン2015)の強調点
心停止の種類
手術室心肺蘇生の重要点
手術室心肺蘇生の特徴
6 手術室災害対応を学ぼう
気道火災の初期対応
気道火災の原因
米国麻酔科学会手術室火災予防ガイドラインのまとめ
さまざまな手術室災害対策の必要性
停電時の対応
地震発生時の対応
手術室停電時の対応
7 安全な鎮静・鎮痛を学ぼう
鎮静と全身麻酔の連続性を理解しよう
鎮静の意義と全身麻酔との連続性
米国麻酔科学会の非麻酔科医のための鎮静ガイドライン(ASA-SED)
将来どの診療科を専攻しても鎮静の危険性を認識しよう
鎮静ガイドラインの概要(ASA-SED)
各領域における鎮静の安全性向上のために
8 集中治療医学の考え方を学ぼう
外科症例術後管理のためのICU
全身臓器管理のための集中治療医学
集中治療医学の考え方
ICU管理の注意点
ICUは感染との戦い
ICUはチーム医療
重症患者さんの移動時の注意
9 ペインクリニックの概要を学ぼう
ペインクリニックは痛み治療の最後の砦
痛みの伝導と分類
侵害受容痛と神経障害痛の違い
痛みの診察で大切なこと
神経障害痛の診断と治療
神経障害痛の治療
痛み治療における神経ブロックの意義
神経ブロックの作用と薬剤
10 緩和医療の概要を学ぼう
緩和ケアの定義と考え方
緩和ケアの苦痛の評価
世界保健機構(WHO)の緩和ケアの定義
WHOのがん疼痛治療の考え方
がん疼痛の評価と治療
NSAIDとアセトアミノフェンの違いを理解しよう
がん疼痛に対するオピオイドと副作用
オピオイド力価表を参照しながらオピオイドスイッチを行おう
緩和ケアは全ての診療科・職種が参加する
呼吸困難症状への対応
エピローグ
あとがき
参考ガイドライン
索引
COLUMN
1 声門上器具の代表としてのラリンジアルマスク
2 全身麻酔後の低血圧への対応
3 全身麻酔後の呼吸器合併症
4 全身麻酔後の泌尿器・消化器合併症
5 手術翌日以降に注意すべき合併症
6 局所麻酔薬中毒による心停止の対応
7 意識下挿管時の鎮静・鎮痛
8 全身麻酔とせん妄
9 ペインクリニックでの急変対応
10 緩和医療における麻酔科医の役割