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Slender PCI 日本語版
究極の低侵襲カテーテル治療のためのTips & Tricks
筆頭著者 吉町 文暢 (編著)
東海大学循環器内科准教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月31日
ページ数 228
判型 B5判
印刷版ISBN 978-4-498-13668-7
印刷版発行年月 2021年6月
書籍・雑誌概要
国内外の低侵襲PCIのパイオニアたちが,研究会で情報交換や議論を重ねてきた治療についての基本的な考えやエビデンス,テクニックなどを世界に向けて発信した書籍の日本語版.表題にもある「Slender」なカテーテルを用いた治療をはじめとして,医師とコメディカルが患者のために協力しあうチーム医療を実現するために必要な知識を解説.翻訳にあたっては新たに章を書き下ろし,より本邦のPCI事情に即した書となっている.
目次
Chapter 1 はじめに〈吉町文暢〉
Chapter 2 Slender PCIとは〈舛谷元丸〉
Chapter 3 低侵襲PCIのエビデンス〈松? 崇〉
3.1 はじめに
3.2 TRI創世期と問題点
3.3 ガイディングカテーテル内腔径の拡大
3.4 ガイディングカテーテル外径の細径化
3.5 肉薄シースの開発
3.6 各種テクニックの考案
3.7 TRIとしてのエビデンスの確立
3.8 細径カテーテル使用におけるエビデンス
3.9 出血性合併症に関する知見
3.1 今後の展望
Chapter 4 低侵襲な介入:前腕橈骨から遠位橈骨へのアプローチ〈齋藤 滋〉
4.1 はじめに
4.2 経橈骨動脈アプローチ後の橈骨動脈閉塞の重要姓
4.3 遠位橈骨動脈アクセスの歴史
4.4 DRA穿刺法
4.5 DRAアクセスの経験
4.6 DRAアクセスの合併症
4.7 結論
Chapter 5 冠動脈造影とインターベンションのための遠位橈骨動脈アプローチ;オーバービュー〈Ferdinand Kiemeneij,翻訳:吉町文暢〉
5.1 はじめに
5.2 理論的根拠と背景
5.3 準備とテクニック
5.4 どのようにしてldTRAをはじめるか?
5.5 合併症の可能性
Chapter 6 スレンダーPCIにおける橈骨動脈閉塞予防のための究極の止血法〈Ivo Bernat,翻訳:加藤隆一〉
6.1 はじめに
6.2 橈骨動脈閉塞予防の歴史的変遷
6.3 診断と治療
6.4 早期橈骨動脈閉塞の減少における近年の進歩
6.5 短時間で愛護的な圧迫の重要性
6.6 我々のスレンダーアプローチと手技後のケア
6.7 結論
Chapter 7 遠位橈骨動脈アプローチによるST上昇型急性心筋梗塞に対するカテーテル治療〈高橋玲比古〉
7.1 はじめに
7.2 症例
7.3 治療手技
7.4 遠位橈骨動脈アプローチの臨床的意義
7.5 当院での成績
7.6 結論
Chapter 8 Slender GCにおけるバックアップサポート〈吉町文暢〉
8.1 背景
8.2 バックアップを補うslenderテクニック
8.3 まとめ
Chapter 9 橈骨動脈穿刺と止血〈Sandeep Nathan and Rajeev Anchan,翻訳:松? 崇〉
9.1 序章
9.2 アクセス
9.3 機器類
9.4 TRAの止血
9.5 結語
Chapter 10 FPD時代の冠動脈造影における低濃度造影剤の有用性〈原田 敬〉
10.1 はじめに
10.2 Flat panel detectorによる冠動脈造影での低濃度造影剤の有用性
10.3 低濃度造影剤の有用性を再考する
10.4 おわりに
Chapter 11 Minimum Contrast PCI〈増田尚己〉
11.1 はじめに
11.2 IVUSガイド下minimum contrast PCI戦略の原理
11.3 MINICON PCIの適応
11.4 IVUS-guided MINICON PCIの手順
11.5 症例
11.6 MINICON PCIの限界
Chapter 12 4 Fr診断カテーテルを用いた冠血流予備量比測定の有用性〈兼八正憲,正村克彦〉
12.1 はじめに
12.2 スレンダー診断カテーテルを用いたFFR測定
12.3 FFRFFR-2研究:大口径4 Fr診断カテーテルを用いたFFR測定
12.4 FFRiFR研究:大口径4 Fr診断カテーテルを用いたiFR測定
12.5 考察
12.6 結語
Chapter 13 4 Fr ガイディングカテーテル〈松? 崇〉
13.1 はじめに
13.2 製品仕様ならびに特性
13.3 Case-1
13.4 Case-2
13.5 Case-3
13.6 おわりに
Chapter 14 3 Fr診断カテーテル〈片平美明〉
14.1 はじめに
14.2 3 Fr診断カテーテルの開発
14.3 3 Fr診断カテーテルの臨床評価
14.4 3 Fr診断カテーテルを用いた血管造影に際し必要とされるデバイス
14.5 3 Fr診断カテーテルの実際の使用法
14.6 3 Fr診断カテーテルに残された問題と将来の可能性
14.7 2.8 Fr診断カテーテルの開発
14.8 結語
Chapter 15 英国におけるシースレススレンダー〈Mamas A. Mamas, Ahmad Shoaib, and Karim Ratib,翻訳:髙川芳勅〉
15.1 はじめに
15.2 “橈骨動脈パラドックス”の克服
15.3 英国でのシースレスガイドカテーテルの使用
15.4 シースレスバルーンアシストトラッキング法
15.5 結論
Chapter 16 日本におけるスレンダーシースレス〈高川芳勅〉
16.1 概要
16.2 シースレスシステムの一般的手順
16.3 スレンダーシースレスシステムの適応
16.4 5 Frシースレスガイディングカテーテルキット
16.5 一般ガイディングカテーテルによるシースレス
16.6 バーチャル2 Frシステム
16.7 Virtual 1 Frシステム
16.8 その他のシースレス手法
16.9 プライマリーPCIにおけるシースレスシステム
16.1 遠位橈骨動脈アプローチでのシースレス
16.11 Bipoint Uni-lateral SHeathless Catheter Insertion via Distal and prOximal Radial Artery(BUSHI-DO)
16.12 シースレスシステムの将来展望
Chapter 17 分岐部病変におけるスレンダーPCI〈櫻井 馨〉
17.1 分岐部病変の定義と分類
17.2 1ステント法または計画的2ステント法
17.3 5 Fr スレンダーPCIでできること,できないことは?
17.4 スレンダーPCIにおけるprovisional side branch stenting strategy
17.5 スレンダーPCIでKBI
17.6 症例1 KBI
17.7 症例2 re-POT
Chapter 18 石灰化病変に対するスレンダーPCI〈高橋玲比古〉
18.1 はじめに
18.2 石灰化病変に対するカテーテル治療機材と治療手技
Chapter 19 慢性完全閉塞病変に対するslender PCIテクニック〈舛谷元丸〉
19.1 症例
19.2 まとめ
Chapter 20 冠動脈慢性閉塞病変の病理〈中野将孝〉
20.1 病理学的CTOと冠動脈造影上のCTO
20.2 CTOのマイクロチャンネル
20.3 柔らかい組織と硬い組織
20.4 CTOの近位部と遠位部の病理
20.5 結語
Chapter 21 Slender CTO:1P1G & Chameleonテクニック〈加藤隆一,大山 亮〉
21.1 CTO治療において,1本のガイディングカテーテルしかアクセスできないとき,順行逆行の両側造影をどう行うか?
21.2 One puncture and one guide catheter(1P1G)テクニック
21.3 Chameleonテクニック
21.4 使用する造影剤量を減量する
21.5 大口径カテーテルを用いたslender PCI
21.6 Slender PCIによるCTO治療の今後
Chapter 22 慢性完全閉塞:レトログレードアプローチ〈吉町文暢〉
22.1 はじめに
22.2 Slender retrograde approachの実際―デバイスの選択およびその使用方法―
22.3 デバイスとテクニックの限界
22.4 症例提示
22.5 まとめ
Chapter 23 Ikariカーブを用いたsingle catheter PCI法によるST上昇型急性心筋梗塞に対するprimary PCI―日本語版のためのPlusセクション―〈伊苅裕二〉
23.1 はじめに
23.2 STEMIの発症からPCIによる再灌流の時間
23.3 PCI手技時間は検討されてこなかった
23.4 Ikari left(IL)ガイディングカテーテルは左右両用
23.5 STEMIへの応用
23.6 症例
23.7 まとめ
Chapter 24 低侵襲性治療における放射線防護―日本語版のためのPlusセクション―〈加藤京一〉
24.1 はじめに
24.2 患者の受ける放射線被ばく
24.3 医療従事者の受ける放射線被ばく
24.4 放射線防護具
24.5 放射線管理
24.6 被ばく線量低減技術
24.7 Diagnostic reference levels(DRLs)診断参考レベル
24.8 個人線量管理
24.9 結語
Chapter 25 Trans?radial EVT―日本語版のためのPlusセクション―〈篠崎法彦〉
25.1 Trans-radial EVTの意義
25.2 Trans-radial EVTのエビデンス
25.3 Trans-radial EVTの実際
25.4 Trans-radial EVTの将来
Chapter 26 Slender PCIの注意点:限界と特有な合併症―日本語版のためのPlusセクション―〈吉町文暢〉
26.1 はじめに
26.2 限界
26.3 合併症
26.4 最後に
謝辞
索引