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低侵襲心臓手術テクニック WEB動画135本付き MICS指南
筆頭著者 日本低侵襲心臓手術学会 (編集)
その他の著者等 大分大学心臓血管外科教授 宮本 伸二 責任編集千葉西総合病院心臓血管外科主任部長 中村 喜次 責任編集
メディカ出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年7月5日
ページ数 176
判型 B5判
印刷版ISBN 978-4-8404-8498-5
印刷版発行年月 2024年7月
書籍・雑誌概要
【MICSにかかわるすべての心臓外科医必携】MICSは今後さらに導入施設が増え、標準手術化が進む。そのために共有が必要な技術・知識を網羅し、細分化したテーマごとに複数のエキスパートの方法・工夫・こだわりを紹介。豊富なWEB動画でリアルなテクニックを学び、その手技・考え方の詳細をつかめる初の書籍。
目次
・序文
【1 術前プランニング】
■CTの活用
1 MICSを成功に導くために
2 術前CTチェックは成功への第一歩
【2 体位とポート作成】
■1 僧帽弁
1 直視でのコツ.右ひじを曲げてより背側.主創から2肋間離れたカメラポート
2 3D内視鏡を用いる場合
■2 大動脈弁
1 大動脈弁置換での側方開胸・セッティング
2 胸腔鏡下大動脈弁置換の体位とポート配置
3 拡大手術も可能な腋窩切開でのMICS AVR
■3 CABG
1 MICS多枝バイパスの基本体位
2 MICS CAGBでの第一ステップ
【3 送脱血管挿入】
■1 送血管挿入
1 安全重視の送血管挿入
2 腋窩動脈への安全な送血管のカニュレーション
3 総大腿動脈への送血管留置
4 中枢穿刺,大腿深動脈>浅大腿動脈で虚血の心配なし
5 PercloseTM2本使用で良好な止血を
6 安全な上行大動脈への送血管挿入
■2 脱血管挿入
1 脱血管先端を挿入してからワイヤーを進める方法
2 ①総大腿静脈への脱血管留置
2 ②右内頸静脈への脱血管留置
3 透視装置を用いた脱血管挿入
4 エコーガイドのみで行う経皮的送脱血管挿入法.挿入時の左手が基本
【4 脱血不良予防・対策】
1 鉄壁の2本脱血
2 脱血不良時のBail out
【5 心膜切開・牽引】
■1 僧帽弁
1 李教授伝授心膜逆L字切開
2 安全な心膜切開と調整可能な牽引
3 視野展開と止血のコツ
4 ワッカを使った工夫
■2 大動脈弁
1 MICS-AVRにおける心膜牽引
2 心膜牽引による外科的視野の最適化
■3 CABG
1 良好なMICS CABGにおける視野確保のための第一歩
2 良好な視野を得るための第一段階
【6 心筋保護液注入針固定】
1 心筋保護液注入針と遮断鉗子の干渉を避けるテクニック
2 心筋保護液注入針留置のすべて
3 確実なダブルスネア法
【7 RCP】
■挿入方法
MICSでブラインドでRCPカニューレを挿入するコツ
【8 大動脈遮断】
■1 僧帽弁
1 Chitwood① 術野視野展開を考慮した安全かつ確実なTransverse sinusでの大動脈遮断
1 Chitwood② 確実なクロスクランプ
1 Chitwood③ 日本人向けのChitwood鉗子を使用した確実な遮断
2 Flexible① Flexible鉗子を用いた遮断と心筋保護液追加投与のコツ
2 Flexible② 安全な大動脈遮断
■2 大動脈弁
1 Chitwood① Chitwood遮断鉗子を用いた遮断
1 Chitwood② 右肺動脈頭側での安全かつ確実な大動脈遮断
2 Flexible① Flexible遮断鉗子では特にルート圧の確認を
2 Flexible② AY Cygnet鉗子を用いた大動脈遮断
【9 視野確保】
■1 部分鏡視下
1 僧帽弁① 肺癒着への対処法と安全な横隔膜スティッチ
1 僧帽弁② 適切な視野確保のために
1 僧帽弁③ ポート設置から僧帽弁輪糸かけまでのすべて
1 僧帽弁④ 右前側方開胸における良好な視野と美容整容性の両立
1 僧帽弁⑤ 視野確保のためのシャフト固定のコツ
2 大動脈弁① 側方アプローチでの視野確保
2 大動脈弁② 大動脈弁の展開
3 三尖弁① 5-0ポリプロピレン糸での牽引の妙
3 三尖弁② 三尖弁の視野確保のコツ
4 CABG① Stepwise exposureによる視野確保
4 CABG② エキスパートが行っているMICS CABG視野確保
■2 完全鏡視下
1 僧帽弁① 2D完全鏡視下MICSによる僧帽弁展開のすべて
1 僧帽弁② カメラ位置を最優先しポート配置
1 僧帽弁③ 良好な僧帽弁術野を得るために
1 僧帽弁④ 僧帽弁完全内視鏡下手術の視野展開
2 大動脈弁① 心膜と大動脈壁と交連部の吊り上げで大動脈弁の視野確保
2 大動脈弁② 45度内視鏡を用いた前胸部または前側胸部からの完全鏡視下AVR
3 三尖弁① 完全鏡視下MICSにおける三尖弁視野確保の工夫
3 三尖弁② 僧帽弁が見えれば三尖弁も見える
【10 左室(左房)ベント挿入】
■1 僧帽弁
1 バスケットサクションを用いたベンティング
2 左房切開からのFlexible Suckerによる視野確保
■2 大動脈弁
1 ベントは浅めがポイント
2 視野を妨げないベント留置の工夫
【11 弁輪糸かけ】
■1 僧帽弁
1 形成① 確実な僧帽弁輪形成のために
1 形成② 自分に合ったスタイルを見つけて確実に行う
1 形成③ ワーキングスペースの作り方,段階的運針と左手の視野展開
1 形成④ MICSで確実に弁輪を拾う方法
1 形成⑤ 正中切開と内視鏡下の両方で使用できる糸かけ
2 置換① 弁尖を利用した視野確保
2 置換② ワーキングスペースの確保,mattress sutureとsupra-annular position
■2 大動脈弁
置換① 糸かけにおけるtips
置換② ワーキングスペース確保,単結節運針とマットレス運針
■3 三尖弁
形成① 右冠動脈を損傷しない三尖弁輪の糸かけ
形成② 組織の損傷に注意し,愛護的な操作を心がける
【12 糸結び】
■1 一人結び
ノットプッシャーでの糸結びはMICSにおける最重要技術
■2 二人結び
1 三連続女結びとそれに続く軸糸の牽引
2 術者と助手の息の合わせ方
3 二人結びの基本.スリップノットテクニック
【13 弁輪サイズ決定】
■僧帽弁
1 Rigidは前後径・横径,Flexibleは周径・面積
2 誤差を防ぐ弁輪サイズ決定
【14 僧帽弁形成人工腱索・長さ決定,固定方法】
1 loop techniqueによる僧帽弁形成
2 ループ法以外 人工腱索に目印を.最後はターニケットで決定
【15 左心耳処理】
1 MICS僧帽弁形成あるいは大動脈弁置換時に行う左心耳閉鎖
2 左房内腔からの左心耳閉鎖法の工夫
3 右小開胸MICSでの僧帽弁,大動脈弁手術時に行う左心耳閉
【16 逆流テスト(基部空気の処置含む)】
■僧帽弁
1 心筋保護液を用いた逆流テスト
2 加圧モニタリングに注意して液を注入
3 冠動脈への空気塞栓を起こさない水テスト
4 確実なエア抜きによる心筋障害予防
5 逆流テストの勘所
6 テストは心筋保護液注入しながら,左室は過度に張らすな
【17 空気抜き】
■1 僧帽弁
1 step by stepで行う空気抜き
2 CPカニューラを用いた空気抜き
■2 大動脈弁
1 CPカニューラを使用しない空気抜き
2 空気抜きは大動脈閉鎖しながら
【18 ペースメーカーリード留置方法】
1 心停止中に心筋リードを縫着
2 MICSでのペースメーカーリード固定
【19 心膜閉鎖】
1 疎な心膜閉鎖
2 胸腺脂肪からの止血を兼ねた閉鎖法
【20 切開部閉鎖方法】
■1 上行大動脈
1 直接縫合困難なら無理せずパッチ拡大
2 Two-layer closure.ポンプを止める前に止血を
■2 左房
1 安全確実な閉鎖方法
2 左房閉鎖は簡潔確実に
■3 右房
拡大右房を確実に閉鎖するために
【21 止血(止血剤使用含む)】
■1 CP刺入部位
1 外膜を利用する困ったときのLarge purse string法
2 二重タバコ縫合による確実な止血
3 安心確実な止血方法
■2 大動脈縫合部
1 大動脈が脆弱なら自己心膜サンドイッチ法で閉鎖
2 効果的な大動脈縫合部の止血
■3 脱・送血管抜去部
1 皮下を這わせた穿刺で皮膚一時的縫合のみ.圧迫必要なし
2 脱・送血管抜去の基本手技
■4 胸壁
1 尿道バルンによる圧迫止血
2 確実な胸壁の止血
【22 ドレーン留置方法】
1 STRATAFIXでドレーン抜去後も美しく
2 胸腔背側に留置し有効なドレナージを
3 新たな皮膚切開を行わないドレーン留置
【23 術後管理】
1 疼痛管理が患者満足度を上げる
2 MICS術後管理のポイント
3 MICS成功のためのディテール
【番外編 Rapid deploy valve】
■Intuity
柔軟なシャフトはアプローチ選択を柔軟に.サイジングが重要
■Perceval
MICS+Sutureless valveの相乗効果を引き出す方法
・編者・執筆者一覧
・WEB動画の視聴方法
・おわりに