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達人が教える!
PCI・カテーテル室のピンチからの脱出法119
筆頭著者 村松 俊哉 (編)
済生会横浜市東部病院心臓血管センター部長
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28434-4
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 590
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26758-3
印刷版発行年月 2014年3月
書籍・雑誌概要
PCI手技中やカテーテル室内で起こるトラブルを想定し,その解決策を経験豊富な医師らが解説.術前の戦略の立て方から,穿刺法,ワイヤー・バルーン・ステントの操作,イメージングモダリティの活用法,合併症対策,止血法,PCI後療法まで,実際の流れに沿った目次立てでPCI手技の全てを網羅.トラブルに備えてしっかり準備をしておきたい循環器医,研修医必携の一冊.
目次
【内容目次】
I PCI前の戦略を熟知する!
001 EBMと臨床をどうつなげるのか?PCI術者が知っておくべきエビデンス
虚血の同定
002 虚血の同定はなぜ必要か?
003 多枝病変での虚血同定をどうする?
正しい冠動脈造影はどう撮影するか?
004 分岐部病変がよく写らないとき
005 左主幹部がよく写らないとき
006 慢性完全閉塞がよく写らないとき
治療法決定に迷うとき
007 左主幹部病変はPCIかCABGか?
008 左回旋枝入口部90%狭窄をどう治療すればよいか?
009 多枝病変をどう治療すればよいか?
010 石灰化病変はすべてロータブレーターで治療可能か?ほかの治療法は?
011 抗血小板薬の継続投与がむずかしい患者をどう治療すればよいか?
012 Polyvascular diseaseに伴うPCI治療はどうするか?
013 治療適応のある慢性完全閉塞病変は?適応のない慢性完全閉塞病変は?
II 穿刺法のトラブルも解決!
大腿動脈穿刺
014 大腿動脈穿刺が刺さらないとき
015 大腿動脈の屈曲が強くてガイドワイヤーが進まないとき
016 ガイドワイヤーが大血管穿孔を起こしたとき
橈骨動脈穿刺
017 橈骨動脈穿刺が刺さらないとき
018 橈骨動脈スパズムを起こしたとき
019 橈骨動脈の屈曲が強くてガイドワイヤーが進まないとき
020 ガイドワイヤーが上腕動脈穿孔を起こしたとき
III ガイディングカテーテルを使いこなす!
021 右冠動脈起始異常でガイディングカテーテルが挿入できないとき
ガイディングカテーテルで冠動脈入口部損傷時
022 右冠動脈入口部
023 左主幹部
024 ガイディングカテーテルが同軸性に挿入されずバックアップが不十分なとき
025 TRIでガイディングカテーテルのバックアップが不十分なとき
IV ガイドワイヤーを使い倒す!
ガイドワイヤー通過困難時
026 高度屈曲病変で屈曲を越えないとき
027 ステント再狭窄病変でステントストラットに当たって挿入できないとき
028 石灰化病変でガイドワイヤーが挿入できないとき
029 分岐部病変側枝のワイヤーが通過しないとき
030 慢性完全閉塞病変でテーパー型ガイドワイヤーが通過しないとき
031 慢性完全閉塞病変でスティッフ型ガイドワイヤーが通過しないとき
032 ガイドワイヤーがすぐに抜けてしまうのはなぜ?
033 ガイドワイヤーがステントストラットに挟まり抜けないとき
034 ガイドワイヤーがステントストラットを通過しないとき
035 ガイドワイヤーが偽腔に迷入し,真腔に再挿入できないとき
036 ガイドワイヤー先端が冠動脈内で壊れ変形してしまったとき
037 ガイドワイヤー断裂を起こしてしまったとき
038 ガイドワイヤー冠動脈穿孔を起こさないために
V バルーンのピンチも乗り越える!
バルーン通過困難時
039 高度屈曲病変でバルーンが通過しないとき
040 石灰化病変でバルーンが入らないとき
041 分岐部病変の側枝にバルーンが通過せず,KBTもできないとき
042 分岐部病変にKBTはいつ必要か?
043 ステントストラットをバルーンが通過しないとき
044 慢性完全閉塞病変でバルーンが通過しないとき
045 病変が硬くバルーンインデンテーションがとれないとき
046 バルーンが冠動脈内で破裂したとき
047 バルーンが冠動脈内でdeflateできないとき
VI ステントの困難だって克服する!
ステント挿入困難時
048 高度屈曲病変で屈曲を越えないとき
049 入口部病変にうまくステントの位置合わせができないとき
050 高度石灰化病変で病変にステントが挿入できないとき
051 分岐部狭窄病変で側枝にステントが挿入できないとき
052 ステント再狭窄病変でステントストラットにひっかかって挿入できないとき
053 慢性完全閉塞病変でステントが挿入できないとき
054 血管径2.0mm 以下の病変にステント留置が必要になったとき
055 ステントが冠動脈内でdeformationしたとき
056 ステントが冠動脈内で脱落したとき
057 ステントバルーンが拡張中に破裂したとき
058 ステントが冠動脈内から抜去困難になったとき
VII ロータブレーターのトラブルも対応できる!
059 ロータワイヤーが狭窄病変を通過しないとき
060 ロータブレーターが石灰化病変を切削困難なとき
061 高度石灰化にて2.0mm ロータブレーターにても切削不十分なとき
062 ロータブレーター後,低血圧,slow flowが発現したとき
063 ロータバーが石灰化病変から抜去困難なとき(ロータブレーターバー・スタック)
VIII イメージングモダリティも上手に使える!
IVUS
064 IVUSガイド活用:ステント不十分拡張時
065 IVUSガイド活用:左主幹部,分岐部ステント挿入時
066 IVUSガイド活用:石灰化病変
067 IVUSガイド活用:慢性完全閉塞
068 IVUSガイド活用:血栓性病変
069 IVUSガイド活用:冠動脈穿孔
070 IVUSカテーテルが病変に挿入できないとき
071 IVUSカテーテルが病変から抜去困難なとき
072 IVUSカテーテルが冠動脈内で断裂を起こしてしまったとき
FFR
073 FFRガイド活用:中等度病変
074 FFRガイド活用:tandem病変
075 FFRガイド活用:分岐部病変
076 FFRガイド活用:PCI終了時
077 FFR値測定が不良なとき
078 FFRガイドワイヤーが病変を通過しないとき
OCT
079 OCTガイド活用:PCI適応の評価
080 OCTガイド活用:分岐部病変
081 OCTガイド活用:血栓性病変
082 OCTガイド活用:石灰化病変
083 OCTガイド活用:ステント再狭窄
084 OCTガイド活用:PCI終了時
085 OCT画像がきれいに描出されないとき
IX 合併症もドンと来い!
086 穿刺部出血,血腫形成
087 造影剤アレルギー
088 術中脳塞栓症
089 冠動脈内空気塞栓症
090 ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
091 冠スパズム
092 Spiral dissection形成
093 Slow flow現象,no reflow現象
094 末梢塞栓症
095 ステント留置後,急性血栓性閉塞を繰り返すとき
冠動脈穿孔時
096 ガイドワイヤー末梢冠動脈穿孔時
097 バルーン後,冠動脈穿孔時
098 ステント拡張後,大穿孔時
099 心タンポナーデが発生して心.穿刺がむずかしいとき
100 カテ室内でのショック発現への対応
X 止血法も困らない!
101 用手止血困難で止血されないとき
102 止血デバイスにて止血されないとき
103 PCIに関連した出血性ショック時
104 穿刺部動脈瘤形成時
105 コンパートメント症候群
XI PCI後療法もうまくやる!
106 抗血小板薬長期投与困難時
107 超遅発性ステント血栓症発生時
108 ステント再狭窄を繰り返すとき
109 Stent fracture,malappositionを見たとき
110 造影剤腎機能障害
111 コレステロール塞栓症(CES)
112 放射線障害
XII 術者としてピンチ!
113 女性インターベンション医としてやってきたこと
114 カテラボ内の状況悪化時,心がけてきたこと
115 Failed case後,どう自分と向き合うか?
116 インターベンション専門医になるために
117 一流になるためにしてきたこと
118 新しい発想をどう構築するか?
119 慢性完全閉塞の壁をどう乗り越えてきたか?
索引