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低侵襲心臓手術の基本と実践

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低侵襲心臓手術の基本と実践
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筆頭著者 日本低侵襲心臓手術学会 (編)

その他の著者等 宮本 伸二/柴田 利彦

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-22559-0

電子版発売日 2019年3月11日

ページ数 230

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-524-24536-9

印刷版発行年月 2019年2月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524245369

書籍・雑誌概要

低侵襲心臓手術(MICS)は2018年4月に保険収載され、スペシャリストによる特別な治療の枠を超えて大きく普及しつつある。本書は、日本低侵襲心臓手術学会が種々のアプローチや手術手技の実際、体外循環法やピットフォールとその対策にいたるまで、MICSを安全に行うために必要な知識を結集。MICSを始めたばかり・これから始めたい心臓手術スタッフ必携の入門書。

目次

【内容目次】
巻頭言
I.MICSの歴史と近年の展開
 1.日本におけるMICSの歴史
 2.保険収載にあたって
II.MICSの特長:正中切開との比較
 1.周術期・創部・疼痛および社会復帰期間の比較
 2.コストおよびデメリット,患者選択
III.アプローチ
 A.胸骨部分切開
  1.胸骨上部部分切開法:MICS-AVRを例に泉谷裕則
  2.胸骨下部部分切開法:方法と適応
 B.右小開胸による僧帽弁手術
  B-(1)開胸器あり
   1.内視鏡補助直視下による右小開胸僧帽弁形成術
  B-(2)開胸器なし
   1.完全内視鏡下アプローチ:3-port法
   2.ポート分散型の内視鏡下僧帽弁手術
 C.右小開胸による大動脈弁手術
  1.右腋窩切開内視鏡補助下大動脈弁置換術
  2.右肋間小開胸大動脈弁置換術:前方切開と前側方開胸
 D.左小開胸による直視下MICS-CABGの術野展開
IV.症例選択基準
 A.僧帽弁(右小開胸アプローチ)
  1.リスク評価の基準
  2.総合的なリスク評価
 B.大動脈弁(右小開胸アプローチ)
  1.体外循環の視点からのMICS-AVR症例選択
  2.大動脈弁と周辺の解剖,冠動脈硬化,redo症例について
V.手術器械のあれこれ
 A.MICS手術器械総論
 B.施設別のMICS手術器械セット
  1.大阪市立大学のMICS手術器械セット
  2.千葉西総合病院のMICS-AVRセット
  3.名古屋第一赤十字病院のMICS手術器械セット
  4.一宮西病院のMICS-CABGにおける使用機器
VI.糸結びのさまざまな工夫
  1.二人で行う結紮(1)(大阪市立大学)
  2.二人で行う結紮(2)(名古屋第一赤十字病院)
  3.一人結び
VII.MICSにおける体外循環の実際
 1.心臓病センター榊原病院におけるMICS体外循環
 2.MICS体外循環の実例
VIII.手術方法・手術手技
 A.大動脈弁の手術
  1.腋窩切開によるMICS-AVR
  2.前側方開胸によるMICS-AVR
  3.MICS-AVRの体外循環
 B.僧帽弁の手術
  1.ループテクニックによるMICS僧帽弁形成術
  2.内視鏡下僧帽弁形成術(1)(東京ベイ・浦安市川医療センター)
  3.内視鏡下僧帽弁形成術(2)(名古屋第一赤十字病院)
  4.顕微鏡下僧帽弁形成術
  5.変性性僧帽弁閉鎖不全に対するMICSによる形成術
 C.三尖弁の手術:MICS三尖弁形成術
 D.冠動脈バイパス術(CABG)
  1.MICS-CABG(1)(一宮西病院)
  2.MICS-CABG(2)(兵庫医科大学)
 E.心房中隔欠損症手術
  1.心房中隔欠損孔閉鎖
  2.心房中隔欠損:小児におけるMICS
IX.ピットフォールと打開策,合併症と予防策
 A.総論:右小開胸弁膜症手術におけるヒヤリハット報告事例の解析
 B.各論:独自の理論と打開策
  1.MICSにおける出血コントロール
  2.末梢血管カニュレーションの工夫と合併症の回避(1)(大阪市立大学)
  3.末梢血管カニュレーションの工夫と合併症の回避(2)(千葉西総合病院)
  4.右小開胸MICS後の片側性肺水腫とその対策
  5.右小開胸MICSにおける空気塞栓症とその対策
X.ロボット補助下僧帽弁形成術
 1.国立循環器病研究センターのロボット手術
 2.ニューハート・ワタナベ国際病院のロボット手術
XI.孤立性心房細動に対するMICS
 1.ポートアクセス完全内視鏡下手術(Wolf-Ohtsuka法)
 2.Wolf-Ohtsuka法の成績
編集後記
エピローグ
索引