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ロボット支援鼠径部ヘルニア修復術入門
安全な導入から手術手順,教育,トラブルシューティングまで
筆頭著者 嶋田 元 (監修) 松原 猛人 今村 清隆 (監修)
聖路加国際病院ヘルニアセンターセンター長
その他の著者等 和田則仁,北川雄光,三澤健之,大内昌和,渡野邉郁雄,峯田 章,若林 剛,早川俊輔,齊藤卓也,佐野 力,齊藤健太,瀧口修司
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2023年5月23日
ページ数 125
判型 B5判
印刷版ISBN 978-4-498-04356-5
印刷版発行年月 2023年5月
書籍・雑誌概要
ロボット支援鼠径部ヘルニア修復術の実施に必要な情報を全網羅した本邦初のマニュアル!
導入までの施設手続きなどの準備からロボットの種類ごとのセットアップ,手技とデバイスの実際,緊急時やトラブル対応,安全に行うための注意点までこれから導入する施設にもゼロからわかりやすく解説.すでに実施している施設の課題解決に役立つエキスパートたちのコンセンサスは著者全員での長時間に及ぶディスカッションで生み出されたベストの方針! ロボット支援鼠径部ヘルニア手術の安全な実施はこの1冊で.
目次
CHAPTER 1 ロボット支援鼠径部ヘルニア修復術の歴史と現状〈和田則仁,北川雄光〉
da Vinci Surgical Systemの黎明期
初のR-TAPP
米国におけるda Vinci S以降のR-TAPP
日本におけるda Vinci S以降のロボット支援手術
日本におけるda Vinci S以降のR-TAPP
R-TAPPのエビデンス
R-TAPPによるロボット支援手術教育
R-TAPPの未来
CHAPTER 2 導入までの準備〈三澤健之〉
本術式導入に関するJSESからの提言,JHSの指針
施設でのコンセンサス
JHSとNCDへの登録
チーム作り
トレーニング
ロボット支援手術プロクター認定制度について
緊急時の対応について
CHAPTER 3 セットアップ
【1】da Vinci Si〈大内昌和〉
手術室配置
患者位置
ポート位置,使用器具
セットアップ
【2】da Vinci X〈渡野邉郁雄〉
必要物品リスト,手術室レイアウトの作成
患者保護・体位
セットアップ
【3】da Vinci Xi〈峯田 章,若林 剛〉
Da Vinci Xi Surgical Systemの特徴
セットアップ手順
CHAPTER 4 エネルギーデバイス〈早川俊輔〉
R-TAPPに用いる電気メス装置
エネルギーデバイスとして用いられるインストゥルメントのラインナップ
最低限押さえておきたい電気メスの原理
ダブルバイポーラ法
モノポーラ法
CHAPTER 5 手術手技
【1】内鼠径ヘルニア:バイポーラ法〈齊藤卓也,佐野 力〉
当科におけるロボット支援鼠径部ヘルニア修復術(R-TAPP)の導入
当科の使用デバイス
R-TAPPの手術手技のステップアップ
現在の当科におけるR-TAPP(内鼠径ヘルニア)の手術手技
【2】内鼠径ヘルニア:シザーズ法〈松原猛人〉
基本セッティング
ポート配置
症例
腹膜切開
高位切開に必要な臨床解剖と本稿での解剖学的呼称
腹膜前腔の剥離
偽囊の同定
Parietalization of the cord components その1
Parietalization of the cord components その2
内側腹側領域の剥離
精索脂肪腫の検索
偽囊縫縮
メッシュ展開
メッシュの固定
腹膜縫合
ポート閉鎖と疼痛管理
【3】外鼠径ヘルニア:ダブルバイポーラ法〈齊藤健太,瀧口修司〉
R-TAPP法の適応
鼠径部解剖
R-TAPP法で修復すべき範囲
R-TAPP法の手術手技
R-TAPP法における手技上のコツ
4 外鼠径ヘルニア:シザーズ法〈今村清隆〉
セットアップ
使用機器
手術手技
CHAPTER 6 緊急時対応〈渡野邉郁雄〉
術中大量出血
大規模停電
CHAPTER 7 R-TAPPの教育方法〈岡本信彦,若林 剛〉
本邦におけるR-TAPPの歴史
da Vinci Surgical SystemによるR-TAPPの導入
ロボット支援手術特有の教育方法
症例の選択
腹膜高位切開によるR-TAPP手術の実際と教育
R-TAPPのラーニングカーブ
ロボット支援手術の教育に開腹手術や腹腔鏡下手術は必要か
CHAPTER 8 手技を安全に行う際に注意すること〈嶋田 元,松原猛人,今村清隆〉
1.高位切開と環状切開
2.精索脂肪腫
3.推奨メッシュ
4.漿液腫予防
5.8 mmポート挿入創は閉鎖すべきか
6.動作制限や視野確保に困った時