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ロボット支援子宮全摘術のABC
筆頭著者 井坂 惠一 (著者)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年2月8日
ページ数 208
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-1759-7
印刷版発行年月 2019年5月
書籍・雑誌概要
平成30年の診療報酬改定により,ロボット支援下手術が保険収載された。これによって婦人科におけるロボット手術件数は飛躍的に伸びている。安全かつ内視鏡よりも習得が容易であり,かつ術者の疲労も少ないため,アメリカではすでに手術の第一選択となっている。今後は日本においても有用な選択肢の一つになると考えられる。
本書は多くの術者にとってロボットを用いた最初の手術となるであろう良性の子宮全摘術に特化し,ロボットを用いた産婦人科手術のスタンダードな術式を詳細に解説している。
手術写真を基本としながら,他の書籍ではこれまでなかったロボット手術を行う術者の手の動きをウェアラブルカメラで撮影し,手の動きと術野の写真をリンクさせ,これまでの内視鏡手術の書籍では表現できていなかった手元の動きがしっかりと理解できる紙面となっており,そのうえで手技の一コマ一コマについて詳細な解説を行っている。また手元と腹腔内の動きがリンクした動画もストリーミング配信し,理解しやすさに主眼をおいたロボット手術書の「はじめの一歩」となっている。
目次
Part 1 ロボット手術を行うための基礎知識
Chapter 1 ロボット手術とは
Chapter 2 保険診療
Chapter 3 症例の選択・適応
適応と限界
子宮の可動性による難易度の予測
高度肥満症例に対するロボット手術
Chapter 4 ダビンチの操作法
ダビンチとは
ペイシェントカート
ビジョンカート
サージョンコンソール
基本操作
1 スイッチ
2 鉗子
3 鉗子操作
準備する機器・器具
Chapter 5 必要な解剖
手術を進めるうえで必要な骨盤解剖
広間膜後葉を展開するうえで必要な骨盤解剖
Chapter 6 術前準備
Part 2 ロボット手術を行うための準備
Chapter 1 麻酔
Chapter 2 患者の体位(骨盤高位)
Chapter 3 ポート作成法
ファーストアクセス
トロカーの穿刺法
ポートの設置
Chapter 4 ドッキング法
Chapter 5 子宮マニピュレーターの使用法
Part 3 ロボット手術の実際
Chapter 1 全体の流れ
Chapter 2 基本術式
術野の展開
広間膜後葉切開と尿管走行確認
後腹膜腔の組織間隙(腔)の展開
血管の単離
靱帯の処理
膀胱剥離
子宮動脈の挙上
腟壁切開と断端・腹膜縫合
Chapter 3 助手の役割
Chapter 4 合併症対策
Chapter 5 高難度の症例