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神奈川県立こども医療センター出生前診断カンファレンス
胎児診断に基づく集中治療と家族支援
筆頭著者 川瀧 元良(編集) 大山 牧子(編集) 石川 浩史(編集) 豊島 勝昭(編集) 金 基成(編集) 猪谷 泰史 (編集)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2023年9月28日
ページ数 264
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-2134-1
印刷版発行年月 2023年10月
書籍・雑誌概要
近年注目され,その先進をいく神奈川県立こども医療センターのファミリーセンタードケア,アドバンス・ケア・プランニングの考え方と実践例を詳細に紹介。
院内で何が,どのような視点で話し合われているか,幅広い多職種医療者の「視点」を丁寧に取り込むカンファレンスの実際をまとめ,どのように家族へ説明し,治療・支援しているか,どのようにチーム医療で実践しているかを具体的に解説。国内屈指の高い胎児診断率とされる同センターの⻑年の症例集積データを示しつつ,単なるデータ集を超えて,家族への説明や治療に悩む医師・医療者にとって治療・支援の方向性を考える契機となる示唆に富む一冊。
目次
PART I 神奈川県立こども医療センターと胎児診断
1. 施設の特色
施設概要と特色:神奈川県立こども医療センター,総合周産期医療センター,周産期医療部門,新生児科(NICU)
2. 胎児診断の変遷
当院における胎児診断の変遷
3. 胎児診断:紹介から治療,フォローアップまで(概要)
胎児診断:紹介から治療,フォローアップまで(概要)
PART II 神奈川県立こども医療センターの胎児診断:胎児カンファレンス
1. 神奈川県立こども医療センターの胎児カンファレンス
胎児カンファレンスの概要
2. 神奈川県立こども医療センターの視点:胎児カンファレンスを織りなす要素
1)小児病院における産科管理
2)新生児集中治療を効果的に開始するための胎児診断
3)胎児カンファレンスにおける多科・多職種の連携
4)ファミリーセンタードケア
5)胎児診断に基づく緩和ケアとアドバンス・ケア・プランニング
6)胎児診断から始まる高度な集中治療と地域生活支援医療との結びつき
3. 医療者間の総意形成
創作ドキュメント 多科・多職種 胎児カンファレンス
4. 患児家族との共同意思決定
家族への説明,コミュニケーション
PART III 胎児診断と治療・ケア:カンファレンスと医療の実際
神奈川県立こども医療センターの出生前診断と医療
1.胎児診断から予想された超低出生体重児 ― 出生前訪問から始まる新生児医療
2 . 羊水の異常:過多・過少
3 . 胎児胸水 ―乳び胸水を中心に
4 . 先天性心疾患
1)総 論
2)内臓心房錯位症候群
3)左心低形成症候群
4)出生直後に手術やカテーテル治療を要する先天性心疾患
5)胎児不整脈
5 . 先天性横隔膜ヘルニア(CDH)
6 . 先天性消化管疾患
1)先天性消化管閉鎖
2)その他の消化管関連疾患
7 . 胎児染色体異常 18トリソミー
8 . 二分脊椎・脊髄髄膜瘤
9 . 先天性水頭症
10 . 先天性腎尿路疾患
11 . 仙尾部奇形腫
12 . 胎児診断された口唇口蓋裂
【column】
PART Ⅱ
胎児のよりよい誕生日 〜新生児科が考える分娩方針のこと〜
出生直後の早期母子接触(skin-to-skin contact:STS)
長期入院やNICU での緩和ケア 〜ファシリティドッグとハンドラーのこと〜
母の母性病棟入院中の死産や新生児死亡後の家族同室ケア
かながわ医療的ケア児支援センター
PART Ⅲ
ときめきのホルモン 〜オキシトシンの話〜
先天性筋強直性ジストロフィー
Chronic abruption-oligohydramnios sequence(CAOS)
右側相同,左側相同とは
Ricardo Ivan Rodriguez Araya
気道狭窄性疾患の胎児診断の難しさと重要性
家族同室から在宅医療移行
頭蓋骨早期癒合症と気管の奇形
早産出生の巨大仙尾部奇形腫に対する当院での治療変遷