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読めばわかる!わかれば変わる! ドライアイ診療

読めばわかる!わかれば変わる! ドライアイ診療
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筆頭著者 島﨑 潤 (著者)

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2017年12月11日

ページ数 192

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7583-1632-3

印刷版発行年月 2017年10月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758316323

書籍・雑誌概要

ドライアイなんてたいした病気ではない,どう診療しても大差はない,だから患者さんに診療してもあまり感謝されない,と考えている先生にこそ,本書をぜひ読んでいただきたい。ドライアイのスペシャリストが,診察,検査,治療をこう考えてこう実践すればこんなにもドライアイ症状が違ってくる,ということを読者の目線でやさしく解いている。その大事なポイントはできるだけビジュアル化し,わかりやすく表現している。
本書は,「問診のポイント」「スリットの診かたで勝負が決まる」「タイプの見極め方」「検査法とそのポイント」「ドライアイ関連疾患の診断・治療のポイント」「治療」「症例から学ぶ」で構成されている。診療の時系列に組み立てられているので,要点がすっきり頭に入ってきて読みやすい。

目次

■イントロダクション
ドライアイ診療オーバービュー
 日本は、ドライアイ先進国
 本書のゴール
 新しいドライアイの定義と診断基準
 ドライアイ治療の目的は症状の軽減
 涙液層の安定化
 ミッシングリンク
 リスクファクター

■Ⅰ 問診のポイント
A. アナムネはフローチャートだ
B. ドライアイこそ,アナムネが大事
 患者満足度を高めるチャンス
 病状の説明/治療の流れについてあらかじめ説明する
 アナムネは行ったり来たり
 まずは症状の種類の把握
 訴えが多い人には
  質問票の活用/most severe symptom聴取の勧め
 軽く診察を始める
 特別な悪化要因はないか?
  コンタクトレンズ/全身疾患と投薬内容
 これまでの治療内容
  ある程度の期間使ったか?/処方どおり使ったか?/処方薬以外の治療を試みていないか?
 鑑別疾患
  眼の疲れ/異物感・眼痛/乾燥感/羞明、眼の開けづらさ
 問診中に外眼部のチェックをしよう

■Ⅱ スリットの上で勝負が決まる
A. 症状と所見の関係を念頭に置いて
 涙液層に異常のあるタイプ:BUTとブレークパターンのチェックが最重要!
 上皮に異常のあるタイプ:広い範囲の観察を!
 充血,目やにが主体のタイプ:ドライアイと決めつけずに!
B. さあ,スリットランプで診察だ
 眼表面を広く見よう
  何といっても瞼縁/結膜は角膜よりずっと広い
 フルオレセイン染色こそドライアイ診療の主役だ
  フルオレセイン染色の意義/フルオレセイン染色はやり方が大事
 涙液の可視化
  メニスカス高の観察/角膜上涙液層の観察−BUT測定/ブルーフリーフィルターの活用
 上皮障害の観察
  角膜上皮障害の分布から原因を知る(①中央部の上皮障害 ②上方主体の上皮障害 ③下方主体の上皮障害)/角膜と結膜の障害パターン/特徴的な上皮障害のパターン

■Ⅲ 徹底解説 ! タイプを見極める
A. ドライアイのタイプ(病態)って何?
B. ドライアイを形成する『様々な要因』
 涙液層ブレークパターン
 涙液層の異常
  1. 涙液分泌低下/2. 上皮水濡れ性低下/3. 涙液蒸発量亢進/涙液層の異常をきたす3要因には序列がある!
 眼表面形状の異常
  4. 涙液分布異常/5. 眼瞼摩擦亢進/6. 上皮脆弱性
C.6大要因とドライアイの関係

■Ⅳ 検査法とそのポイント
A. 角結膜染色
 ローズベンガル
 リサミングリーン
B. 涙液量測定
 Schirmer試験
  Schirmer試験Ⅰ法/Schirmer試験Ⅰ法のバリエーション/Schirmer試験Ⅱ法
 涙液貯留量測定法
  綿糸法/ストリップメニスコメトリー/メニスコメトリー /前眼部OCT
C. 涙液の質の検査
 非侵襲的BUT(non-invasive BUT)
 涙液干渉像の観察(インターフェロメトリ)
 涙液クリアランス試験
 涙液のバイオマーカー測定
  涙液浸透圧/炎症性サイトカイン,ケモカイン測定
D. 視機能検査
 実用視力
 角膜トポグラフィ(TSAS)
 高次収差解析(wavefront analyzer)
E. 細胞レベルの検査
 共焦点顕微鏡(confocal microscopy)
 インプレッションサイトロジー
 ブラッシュサイトロジー
F. その他のドライアイ検査
 涙液蒸発量測定

■Ⅴ 関連疾患“2大疾患の診療ポイント”
A. Meibom腺機能不全(MGD)
 疾患概念のポイント
  MGDの種類
 わが国におけるMGDの定義と分類
  定義/分類/自覚症状
 診断のポイント
  形態学的診断/スリットランプによる瞼縁の観察/Meibom腺分泌状態の観察/上皮障害の観察
 治療のポイント
B. 結膜弛緩症
 病態のポイント
 診断のポイント
 治療のポイント

■Ⅵ 関連疾患“見逃してはならないポイント/外因性要因”
A. コンタクトレンズ
 病態のポイント
 診断のポイント
  LWE /球結膜の上皮障害/輪部角結膜炎/巨大乳頭結膜炎
 治療のポイント
  点眼治療/コンタクトレンズの変更/レンズケア
B. 点眼薬による薬剤性障害
 病態のポイント
 診断のポイント
  病歴聴取/薬剤障害の有無の鑑別
 治療のポイント
C. 全身投与による薬剤性障害
 病態のポイント
 診断と治療のポイント
D. 手術によるドライアイ
 手術によるドライアイの要因
  瞬目,知覚低下/炎症/手術操作/術後投薬
 治療のポイント
E. その他の外的要因

■Ⅶ 関連疾患“見逃してはならないポイント/摩擦関連疾患・その他”
A. lid wiper epitheliopathy (LWE)
 病態のポイント/診断のポイント/治療のポイント
B. 上輪部角結膜炎(SLK)
 病態のポイント/診断のポイント/治療のポイント
C. 糸状角膜炎
 病態のポイント/診断のポイント/治療のポイント
D. 眼瞼けいれん
 病態のポイント/診断のポイント
E. 瞬目,閉瞼異常,知覚低下
 瞬目の減少/閉瞼異常/角膜知覚低下

■Ⅷ 治療
A. わが国はドライアイ治療先進国
B. まずは主要点眼4種の正しい用い方をしっかりと把握しよう
 人工涙液
 ヒアルロン酸製剤
 ジクアホソル
 レバミピド
C. 抗炎症療法
 ステロイド点眼
 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)点眼
D. その他の内科的治療法
 自己血清点眼
 眼軟膏
 治療用ソフトコンタクトレンズ
E. 涙点プラグ,涙点閉鎖
 涙点プラグ
 涙点閉鎖

■Ⅸ 症例別診療の進め方
症例1 仕事中,眼が乾いてつらい
症例2 眼の不快感がずっと続く
症例3 眼がごろごろして見づらい
症例4 ドクターショッピングの患者
症例5 眼が赤くなった

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