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検査値を読むトレーニング
ルーチン検査でここまでわかる
筆頭著者 本田 孝行 (著)
信大教授・病態解析診断学
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62476-3
電子版発売日 2019年1月21日
ページ数 352
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-02476-1
印刷版発行年月 2018年12月
書籍・雑誌概要
検査値の推移と組み合わせから、「病態を読み解く力」を身につける本。「RCPC」の手法では、病歴や身体所見の情報なしで、検査所見のみから病態を推論する。本書はこれに時間軸と複数検査値の組み合わせを加え、患者の病態を13の基本項目に分け、全39症例の検査値の推移から病態の変化を読み解いていく。「患者の体に何が起こっているのか?」を推論する力を磨きたいすべての医師、臨床検査技師に。
目次
序
本書の使い方
0 序論
① ルーチン検査(基本的検査)とは
② ルーチン検査の読み方
③ 身体所見をとるように検査値を読もう
④ ルーチン検査データで何がわかるか
I 栄養状態はどうか
① アルブミン albumin
② 総コレステロール total cholesterol
③ コリンエステラーゼ cholinesterase
④ その他 uric acid (UA), hemoglobin (Hb)
症例1 40代女性,寝たきり状態になり入院した
症例2 40代男性,黄疸を認め入院した
症例3 40代女性,呼吸困難にて1病日入院となった
II 全身状態の経過はどうか
① アルブミン albumin
② 血小板 platelet
症例4 40代男性,救急車にて搬送された
症例5 60代女性,救急車にて来院し入院した
症例6 80代女性,黄疸と腹痛を認め入院した
III 細菌感染症はあるのか
① 左方移動 left shift
症例7 60代女性,腹痛にて入院した
症例8 20代男性,入院中であり1病日に発熱を認めた
症例9 80代男性,自宅の廊下で倒れているのを発見され,救急搬送された
IV 細菌感染症の重症度は
① 左方移動 left shiftの程度
② CRP C-reactive protein
③ 白血球数 white blood cell count
症例10 20代女性,腰痛がひどく歩けなくなったため入院した
症例11 80代男性,1病日ショック状態で入院となった
症例12 70代男性,入院2日前に発熱・咽頭痛が生じた
V 敗血症の有無
① 血小板 platelet
② フィブリノゲン fibrinogen
③ その他の凝固・線溶検査
症例13 70代女性,嘔吐および39℃台の発熱のため入院した
症例14 小学生男児,加療目的で入院中,1病日に発熱した
症例15 40代男性,発熱と呼吸困難にて転院となった
VI 腎臓の病態
① クレアチニン creatinine
② 尿素窒素(UN) urea nitrogen, blood urea nitrogen (BUN)
③ 尿酸(UA) uric acid
④ 尿検査 urinalysis
⑤ カルシウム(Ca) calcium
⑥ リン(P) phosphorus
症例16 50代男性,血圧上昇と浮腫のため入院した
症例17 20代男性,発熱と意識消失にて入院した
症例18 50代女性,呂律が回りにくくなり入院した
VII 肝臓の病態
① ALT alanine aminotransferase
② AST aspartate aminotransferase
③ AST/ALT
④ ビリルビン bilirubin
⑤ 肝臓での産生物質 albumin, total cholesterol, cholinesterase
症例19 40代男性,7日前からイソニアジド(INH)の内服を開始した
症例20 70代男性,1病日ショック状態にて入院した
症例21 40代男性,血圧低下により入院した
VIII 胆管・胆道の病態
① アルカリホスファターゼ(ALP) alkaline phosphatase
② γGT γ glutamyl transpeptidase
③ 直接ビリルビン direct bilirubin
症例22 30代女性,意識消失にて救急搬送された
症例23 80代女性,誤嚥性肺炎にて入退院を繰り返していた
症例24 70代男性,右大腿の痛みにて来院した
IX 細胞傷害
① 乳酸デヒドロゲナーゼ(LD) lactate dehydrogenase
② クレアチンキナーゼ(CK) creatine kinase
③ ALT alanine aminotransferase
④ AST aspartate aminotransferase
⑤ アミラーゼ amylase
症例25 30代男性,腰痛にて入院となった
症例26 40代男性,外傷にて2病日に入院し,8病日頃から39℃台の発熱を認めた
症例27 80代男性,意識消失発作を認めたため受診した
X 貧血
① ヘモグロビン(Hb) hemoglobin
② MCV(平均赤血球容積) mean corpuscular volume
③ ハプトグロビン haptoglobin
④ 網赤血球 reticulocyte
⑤ エリスロポエチン erythropoietin
症例28 80代女性,顔色不良となり1病日に入院した
症例29 40代男性,全身倦怠感にて入院した
症例30 50代男性,嘔気と発熱にて来院した
XI 凝固・線溶の異常
① プロトロンビン時間(PT) prothrombin time
② 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) activated partial thromboplastin time
③ フィブリノゲン fibrinogen
④ Dダイマー D-dimer
⑤ アンチトロンビン(AT) antithrombin
⑥ その他(血小板) platelet
症例31 60代男性,腹痛にて転院した
症例32 70代女性,救急車にて入院した
症例33 80代女性,息切れ,全身倦怠感が増強したため入院となった
XII 電解質異常
① 血清ナトリウム(Na) sodium
② 血清カリウム(K) potassium
③ 血清カルシウム(Ca) calcium
④ 血清リン(P) phosphorus
症例34 20代男性,筋攣縮と嘔吐を認め入院した
症例35 60代男性,下肢脱力,構音障害および意識障害にて入院した
症例36 80代男性,意識消失にて入院した
XIII 動脈血ガス
① pHからアシデミアもしくはアルカレミアを判断する
② 呼吸性か代謝性かを判断する
③ Anion gapを求める
④ 補正HCO3値から,代謝性アルカローシスを判断する
⑤ 一次性酸塩基平衡に対する代償性変化を判断する
⑥ 総合的に判断する
症例37 70代女性,全身倦怠感と全身のしびれにて入院した
症例38 80代女性,呼吸困難と全身浮腫で入院した
症例39 60代男性,呼吸困難のため入院した
索引