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ナースビギンズ
正しく・うまく・安全に 気管吸引・排痰法
筆頭著者 道又 元裕 (著)
杏林大学医学部附属病院看護部長
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28662-1
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 126
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26414-8
印刷版発行年月 2012年4月
書籍・雑誌概要
その痰は本当に取らなければいけないの?看護が日々行う業務の中でも最も侵襲的な気管吸引と排痰法.患者にとって本当に安全で正しい手技とは何かを,明確な根拠と豊富なイラスト・写真で丁寧に解説.看護師ビギナーからビギナーを指導するスタッフまで,気管吸引・排痰法に携わるすべての方に読んでほしい,排痰のスペシャリストが送る唯一無二の一冊.
目次
【内容目次】
序章 まず考えたい その痰,取るべき?取らなくていい?
第1章 なぜ,どうやって 痰を出すのか
A 痰を出すという行為を整理する
1.排痰援助ってどんなときに必要になる?
2.そもそも痰って何ですか?
Column 「喀痰を喀出」どこが間違い?
B 痰が出るのはどういうメカニズムか
1.痰を出すために必要なことは?:痰が出てくる3つの条件
C 痰を出すにはどんな方法があるか
1.咳嗽で痰を出す
2.体位ドレナージで痰を移動させる
3.加湿によって痰を固くせずに出しやすくする
4.呼吸理学療法と排痰の関係
D もう一度考える,なぜ,どんなときに吸引・排痰をするのか
1.痰を自力で出せない,痰による影響が大きい
2.排痰援助には危険がいっぱい
Column 痰を取ると無気肺になる?
第2章 気管吸引 なぜ,いつ,どのように行うか
A 気管吸引とはどんな手技か
B 気管吸引は,なぜ,どんなときに行われるのか
1.気管吸引の目的とは
2.気管吸引の適応とは
C 気管吸引の適応をどうアセスメントするか
1.痰があることをどう見抜く?
2.患者状態への影響を評価する
3.それでも痰はないかもしれない
D 気管吸引の合併症は,なぜ起こるか,どう対応するか
1.これだけある身近な合併症
第3章 写真でみる 気管吸引の手順と根拠
A 気管吸引の方法
1.気管吸引の種類・方法を理解する
Column 口腔吸引と鼻腔吸引の実際
Evidence 開放式気管吸引と比較した閉鎖式気管吸引のメリットと適応
B 気管吸引を行う前のアセスメントと対応
1.気管吸引の適応を評価する
2.聴診によって痰の貯留部位を確認する
3.気管吸引前に,加湿と体位を再チェック
C 気管吸引前の準備と対応 根拠と臨床の実際
気管吸引前の準備と対応—1 感染対策
Column むかしは“手袋は操作側の手だけでよい”とされていたけど
Column 原則に近づける努力をする
気管吸引前の準備と対応—2 開放式気管吸引の吸引カテーテルの選択
Column トイレッティング
気管吸引前の準備と対応—3 閉鎖式気管吸引の吸引カテーテルの選択
気管吸引前の準備と対応—4 カフ圧の確認とそのほかの垂れ込み防止策
気管吸引前の準備と対応—5 患者への説明
D 開放式気管吸引 写真でみる手順と根拠
開放式気管吸引の手順—1 吸引圧の設定
開放式気管吸引の手順—2 吸引カテーテルの準備と接続
開放式気管吸引の手順—3 酸素化の実施
開放式気管吸引の手順—4 吸引カテーテルの挿入
Evidence 吸引圧と吸引空気量の関係
開放式気管吸引の手順—5 痰の吸引の実施
開放式気管吸引の手順—6 吸引後の対応
E 閉鎖式気管吸引 写真でみる手順と根拠
閉鎖式気管吸引の手順—1 吸引圧の設定と酸素化の実施
閉鎖式気管吸引の手順—2 閉鎖式気管吸引のセッティング
閉鎖式気管吸引の手順—3 吸引カテーテルの挿入
閉鎖式気管吸引の手順—4 痰の吸引の実施
閉鎖式気管吸引の手順—5 吸引カテーテルの洗浄
閉鎖式気管吸引の手順—6 吸引後の対応
F 気管切開口からの吸引 手順と実際
G やってはいけない気管吸引—鼻腔吸引の実態
Evidence 小児の気管吸引
第4章 吸引以外の各排痰法 なぜ,いつ,どのように行うか
A 排痰法と呼吸理学療法の関係を理解する
1.排痰法と呼吸理学療法の関係
2.スクイージングの正体
3.スクイージングを行うことについて考える
B 排痰法の実際(1) 排痰の基本的な考え方
1.では,どうやって排痰法を行うのか
2.安全で根拠ある排痰法は基本の積み重ね
C 排痰法の実際(2) 加湿の具体策
1.再チェック! 適切な加湿の条件とは
2.環境調整における加湿のポイント
3.治療行為に伴う加湿のポイント
4.ネブライザーによる加湿の実際
Evidence ネブライザーによる薬液噴霧のエビデンス
5.それでも効果があるという声をどう考えるか
D 排痰法の実際(3) 体位変換の具体策
1.体位変換はなぜ有効?
2.体位変換を行うときのポイント—角度の検証
3.体位変換を行うときのポイント—排痰体位の実際
4.ほかの排痰法を実施する際も体位変換は必須
5.腹臥位療法とは
Evidence ここがコツ!体位変換の臨床の実際
E 適切な排痰法を行っても,十分な効果が得られない場合