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血管内皮機能を診る

循環器疾病管理に生かす評価と実際

血管内皮機能を診る
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筆頭著者 東條 美奈子 (著)

北里大学准教授

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98049-8

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 90

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-525-21021-2

印刷版発行年月 2016年4月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525210212

書籍・雑誌概要

動脈硬化の初期段階や心不全,糖尿病など幅広い病態で血管内皮機能の低下が起こる.血管内皮機能測定は,さまざまな循環器疾患においてその予後判定指標および効果判定指標として有用と考えられている.循環器予防医学における血管内皮機能検査の位置付けとこれまでのエビデンスをまとめ,明日からの臨床にどう活用できるかを解説した一冊.

目次

第1章 血管内皮機能総論

1.血管内皮細胞の役割
2.血管内皮機能異常が起こるメカニズム
3.血管内皮機能異常が反映するもの
4.血管内皮機能測定の臨床
5.血管内皮機能障害から動脈硬化発症へ
6.冠攣縮性狭心症の原因としての血管内皮機能異常
7.今,なぜ血管内皮機能が注目されているのか?
8.循環器予防医学における血管内皮機能の位置付け


第2章 血管内皮機能測定法

1.プレチスモグラフィ
2.血管超音波検査機器を用いたFMD
3.FMDの代用になり得るABI軽度異常値
4.指尖脈波を用いたRH-PAT
5.FMDとRH-PATの違い
6.前腕駆血と上腕駆血
7.血管内皮機能を反映するバイオマーカー
8.冠動脈の血管内皮機能


第3章 血管内皮機能測定によって得られる情報

1.スクリーニング検査としての血管内皮機能測定
2.動脈硬化進展評価指標としての血管内皮機能測定
3.冠動脈疾患の予知と予後予測
4.冠攣縮性狭心症の診断
5.心臓微小血管障害における診断と治療効果判定
6.深部静脈血栓症のスクリーニング
7.末梢動脈疾患における予後予測


第4章 血管内皮機能異常による疾病発症のメカニズム

1.一酸化窒素
2.炎 症
3.酸化ストレス
4.自律神経


第5章 血管内皮機能のエビデンス

1.血管内皮機能に関する基礎研究
2.血管内皮機能に関する臨床研究


第6章 心血管病と血管内皮機能に関わる因子

1.冠動脈疾患の家族歴
2.減 塩
3.喫 煙
4.高血圧
5.糖尿病・糖代謝異常
6.脂質異常症
7.高尿酸血症
8.CKD
9.肥満・メタボリックシンドローム
10.睡眠時無呼吸症候群
11.運動・身体活動
12.加齢と性別
13.不整脈
14.動脈硬化性疾患
15.静脈血栓塞栓症
16.心不全
17.肺高血圧
18.血行動態
19.うつ病
20.ビタミン・ミネラル
21.不飽和脂肪酸


第7章 臨床現場での血管内皮機能活用の実際

1.肥満患者への減量指導
2.動脈硬化進展予防のための循環器疾病管理
3.心臓リハビリテーションにおけるリスク層別化と効果判定指標
4.虚血性心疾患再発予防のための介入効果判定
5.心不全における治療効果判定
6.心血管イベント発症予測


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