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≪新戦略に基づく麻酔・周術期医学≫

麻酔科医のための循環管理の実際

麻酔科医のための循環管理の実際
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≪新戦略に基づく麻酔・周術期医学≫

筆頭著者 森田 潔 (監修)

国立大学法人岡山大学長

その他の著者等 横山/正尚

中山書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年11月1日

ページ数 320

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-521-73708-9

印刷版発行年月 2013年5月

DOI https://doi.org/10.18889/9784521737089

書籍・雑誌概要

麻酔科医にとって重要な周術期の循環管理に焦点を当て,術前評価,術前使用薬,麻酔薬の選択,術中のモニター,術後のリハビリなどについて,最新のエビデンスを盛り込みながら分かりやすく解説.また,周術期管理に必須の経食道心エコーやIABPの活用法なども取りあげた.アドバイス,トピックス,コラムのほか,サイドスペースに注釈も加え,現場で役立つ情報を満載した.

目次

1章 術前の体液管理
 1-1 術前経口補水の考え方
  1 日本の術前絶飲食ガイドライン
  2 術前経口補水療法
  3 術後回復能力強化プログラム
  4 術前経口補水,術前経口炭水化物摂取の適応
 1-2 術前輸液管理の考え方
  1 術前輸液の目的
  2 術前輸液の実際
  3 栄養の観点から見た術前輸液管理
2章 術前使用薬剤の管理
 2-1 術前の循環器系薬剤
  1 内服薬の薬物動態
  2 内服薬をどうするべきか
  3 各種循環器系薬剤の管理
 2-2 術前の抗凝固薬
  1 抗凝固療法の適応
  2 抗凝固薬の作用機序と副作用
  3 AT依存性抗凝固薬
  4 AT非依存性抗凝固薬
  5 今後の抗凝固薬開発
 2-3 術前のスタチン治療
  1 周術期スタチン投与のさまざまな効能
  2 スタチンの副作用
  3 周術期スタチン投与の実際と今後の展望
3章 合併する心疾患のリスク評価と術前準備
 3-1 虚血性心疾患
  1 術前心評価
  2 術前検査と術前治療
 3-2 心臓弁膜症
  1 術前評価のポイント
  2 術前に治療が必要な病変は?
  3病態生理と管理のポイント
 3-3 心筋症
  1 心筋症とは
  2 心筋症の病態:拡張型心筋症・肥大型心筋症を中心に
  3 各心筋症の術前評価
  4 麻酔計画
 3-4 不整脈
  1 術前のリスク評価対象となる不整脈
  2 不整脈疾患の麻酔管理
 3-5 心臓ペーシングデバイス装着患者
  1 ペーシングデバイスの特徴
  2 心臓ペーシングデバイス装着患者への対応
4章 術中輸液・輸血の考え方
 4-1 術中の循環生理:適切な術中輸液を行うために
  1 輸液の適正化の重要性
  2 輸液反応性(輸液適正化の指標)
  3 輸液を行う前に輸液反応性を評価する利点
  4 中心静脈圧(CVP)は輸液反応性の指標にならない
  5 輸液反応性の指標としての呼吸性変動
  6 呼吸性変動の指標の閾値
  7 呼吸性変動が有効な指標とならない状況
  8 minifluid challenge
  9 下肢挙上テスト
  10 輸液反応性を評価する際の注意点
 4-2 Early Goal-Directed Therapyに基づいた輸液管理
  1 従来の輸液管理と最近の動向
  2 従来の輸液管理で起こる問題点とEGDTへの移行
  3 輸液管理の指標
  4 British Consensus Guidelines on Intravenous Fluid Therapy for Adult Surgical Patients(GIFTASUP)
  5 モニタリングからの1回拍出量や前負荷の推定
  6 酸素化の指標:酸素摂取率
  7 liberal対restrictive fluid therapy(high 対low volume replacementtherapy)
  8 輸液剤の選択:HES 製剤の有用性と副作用
 4-3 アルブミン輸液の意義
  1 アルブミンの生理学的特徴
  2 臨床研究から評価するアルブミン製剤の意義
 4-4 新しいHES 製剤は輸液管理を変えるか?
  1 HESの性質と種類
  2 膠質液の大規模スタディについて
  3 手術中のVolume Therapy
 4-5 輸血製剤の使用法
  1 輸血の開始と終了を判断するための知識
  2 大量出血時の対応
  3 同種血輸血を回避・減少させる工夫
  4 急性輸血関連合併症(acutetransfusion reaction:ATR)
5章 術中モニタリングのup-to-date
 5-1 循環モニタリングとは?
  1 循環とは?
  2 循環モニタリングの意義
  3 モニタリングの実際
  4 モニタリングの適応
  5 モニタリングの限界
 5-2 経食道心エコーの活用法:有効に使いこなすために
  1 TEE の特徴
  2 モニタリングの原則
  3 体系的に考える
  4 血圧低下の機序とTEE診断
  5 TEEによる冠動脈評価
  6 肺動脈カテーテルとTEE
 5-3 肺動脈カテーテルの是非
  1 PAC の是非:多施設研究によるエビデンス
  2 PAC の有用性と問題点
 5-4 循環管理の新たな指標と可能性
  1 目標指標型循環管理(GDT)とモニタリング
  2 これまでの循環管理指標の利点と欠点
  3 新しい循環管理指標
6章 麻酔方法と循環管理の考え方
 6-1 麻酔薬選択へのヒント
  1 日本の人口動態統計から示されること
  2 高齢化に伴う薬理学的・生理学的変化
  3 揮発性麻酔薬による心筋保護について
  4 非心臓血管外科手術における心筋保護作用
  5 再潅流傷害への新たなアプローチとは?
 6-2 区域麻酔の利点と欠点
  1 区域麻酔の利点
  2 区域麻酔の欠点
 6-3 オピオイドの上手な使い方
  1 オピオイド使用の戦略
  2 頻用されるオピオイドの種類と薬理学的特徴
  3 実際の使用法
 6-4 循環作動薬の上手な使い方
  1 カテコラミン受容体
  2 交感神経作動薬
  3 その他の血管収縮薬
7章 心血管手術の循環管理のコツ
 7-1 off-pump CABG
  1 冠動脈病変や術前合併症と手術予後
  2 周術期循環管理のコツ
 7-2 人工心肺下心臓手術
  1 人工心肺開始前の管理
  2 人工心肺中の管理
  3 人工心肺離脱時の管理
  4 人工心肺離脱後の管理
 7-3 心臓大血管手術
  1 心臓大血管手術の周術期における循環変動の要因
  2 心臓大血管手術における周術期管理の特性:重要臓器に対する保護
  3 心臓大血管手術における全身循環を考慮した循環管理:血圧・血流
 7-4 ロボット心臓手術
  1 da Vinci(R)とは
  2 da Vinci(R)心臓手術の実際
  3 da Vinci(R)心臓手術の特殊性
  4 各da Vinci(R)心臓手術の特徴および進行
8章 術後循環管理の実際
 8-1 術後循環動態指標の解釈と対応
  1 動的指標による循環血液量の評価
  2 混合・中心静脈血酸素飽和度による輸液・循環管理
 8-2 心エコーの活用方法
  1 出血のチェック
  2 acute syndromeのチェック
  3 心房細動のチェック
  4 既往歴に関連した合併症
  5 緊急手術の術後
  6 IABP挿入時のガイド
  7 PCPS送脱血管挿入のガイド
 8-3 術後の不整脈の原因と対策
  1 術後の不整脈の特徴
  2 術後の不整脈の原因
  3 術後の不整脈の治療
  4 抗不整脈薬
 8-4 人工呼吸と循環
  1 呼吸と循環の相互作用
  2 術後人工呼吸患者の循環管理
 8-5 IABP の適応と限界
  1 IABPの特徴
  2 IABPの管理
 8-6 PCPSの適応と限界
  1 PCPSの適応
  2 PCPSの禁忌
  3 PCPSの管理
  4 開心術後のPCPSの特徴
  5 PCPSからの離脱
  6 PCPSの合併症
  7 PCPSの限界
 8-7 心臓リハビリテーション
  1 心臓リハビリテーションの位置づけ
  2 心臓血管外科術後心リハを取り巻く環境
  3 周術期における心リハの役割と実際
  4 周術期における心リハおよび運動療法の効果
  5 周術期における心リハの注意点・留意点
  6 周術期心リハの今後
9章 術後痛と循環
 9-1 術後痛の循環系に与える影響
  1 手術と全身のストレス反応
  2 手術ストレス反応に対する麻酔の影響
  3 手術ストレスと予後
 9-2 術後に使用する鎮静・鎮痛薬が循環に与える影響
  1 術後患者の循環動態の変化
  2 術後に使用する鎮静・鎮痛薬が循環に与える影響

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