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臨床現場のもやもやを解きほぐす 緩和ケア×生命倫理×社会学
筆頭著者 森田 達也 (他著)
その他の著者等 田代志門 著
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-65055-7
電子版発売日 2023年6月19日
ページ数 212
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-05055-5
印刷版発行年月 2023年5月
書籍・雑誌概要
僕たちの日常臨床は、理系の知識だけではうまく説明できないことに満ちている。
患者は余命を知りたいのに、家族が反対するのはなぜ?患者が頑なに貫いてきた面会拒否は、亡くなった後も続けるべき?緩和ケアの日常臨床は、答えに辿りつかない「もやもや事例」に満ちている。悩める緩和ケア医・森田達也と、生命倫理学者兼社会学者・田代志門によるリアルな往復書簡が、臨床のもやもやを解きほぐす!文系×理系の視点で「それでどうするの?」から「なんでそうなるの?」までを考える、ゆるくて深い越境の書。
目次
はじめに
Part I 患者の希望が家族の希望と異なるとき
1 患者は余命を知りたいが,家族は知らせないでほしいときにどうするか
Vignette/Dialogue/Epilogue
2 患者はもっと苦痛を取ってほしいが,家族は今以上希望しないときにどうするか
Vignette/Dialogue/Epilogue
Part II 患者の希望が医療者の考える最善と異なるとき
3 効果の限られる治療を追い求める患者に,医療者はどう対応したらよいか
Vignette/Dialogue/Epilogue
4 薬は使いたくないが痛みが強い患者に対して,医療者は鎮痛薬を勧めたほうがよいか
Vignette/Dialogue/Epilogue
Part III ある患者の希望をかなえることが公平性を欠くと思えるとき
5 今ならまだ食べられそうなものを,ある患者にだけ準備することは「特別扱い」なのか
Vignette/Dialogue/Epilogue
Part IV 患者が「生きていても意味がないから,眠らせてほしい」と希望するとき
6 数週から月単位での持続的深い鎮静は許容されるか
Vignette/Dialogue/Epilogue
Part V 死亡直前になって患者の意思表示が曖昧になったとき
7 これまで薬を使いたくないと言っていた患者に対して,鎮痛薬を投与すべきか
Vignette/Dialogue/Epilogue
8 これまで患者が拒否してきた臨終時の家族の立会いを認めるべきか
Vignette/Dialogue/Epilogue
おわりに
索引