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≪シリーズ ケアをひらく≫
食べることと出すこと
筆頭著者 頭木 弘樹 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64288-0
電子版発売日 2020年9月21日
ページ数 328
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04288-8
印刷版発行年月 2020年7月
書籍・雑誌概要
「人間なんてしょせん食べて出すだけ」。なるほど。ではそれができなくなったらどうする――個性的なカフカ研究者として知られる著者は、潰瘍性大腸炎という難病に襲われた。食事と排泄という「当たり前」が当たり前でなくなったとき、世界はどう変わったのか? 高カロリー輸液でも癒やせない顎や舌の飢餓感とは? ヨーグルトが口腔内で爆発するとは? 茫然と便の海に立っているときに看護師から雑巾を手渡されたときの気分は? 切実さの狭間に漂う不思議なユーモアが、何が「ケア」なのかを教えてくれる。
*「ケアをひらく」は株式会社医学書院の登録商標です。
●新聞で紹介されました!
《難病の治療によって生じる肉体的存在としての自分の変化、世界の見え方の変容を淡々とつづる文章の行間からは、絶望文学に精通した著者ならではの冷めたユーモアが立ち上る。》
(『産経新聞』2020年8月16日 「本」より)
目次
はじめに 「食べて出す」ことが、あたりまえでなくなったら?
第1章 まず何が起きたのか?
第2章 食べないとどうなるのか?
第3章 食べることは受け入れること
第4章 食コミュニケーション――共食圧力
第5章 出すこと
第6章 ひきこもること
第7章 病気はブラック企業
第8章 孤独がもれなくついてくる
第9章 ブラックボックスだから(心の問題にされる)
第10章 めったにないことが起きる/治らないことの意味
あとがき 白石さんとホワイトボード