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東京都健康長寿医療センター方式
おいしく食べたい食べさせたい
誤嚥が心配な人が安心して食べられるケア
筆頭著者 井藤 英喜 (監)
東京都健康長寿医療センター 理事長
その他の著者等 金丸晶子,府川則子 編著
インターメディカ
電子版ISBN
電子版発売日 2019年1月28日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-89996-377-6
印刷版発行年月 2018年7月
書籍・雑誌概要
口から食べることは、高齢者の生活の質(QOL)を高める、免疫機能を高める、健康維持に重要な役割を果たしている腸管細菌叢を健全に保つなど効果があります。
本書は、東京都健康長寿医療センターで長年培ってきた誤嚥のリハビリテーションに関する経験と工夫を、わかりやすい文章と動画15分で解説。
病気や加齢により嚥下機能の低下した高齢者が、安心して口から食べられるポイントやコツが満載です。
栄養指導を行う看護師、介護スタッフ、誤嚥が心配な高齢者のご家族の方にお薦めです。
目次
Chapter1 摂食・嚥下の基礎知識
摂食・嚥下とは
1 摂食・嚥下のしくみ
2 嚥下反射と誤嚥
摂食・嚥下障害と高齢者
3 摂食・嚥下が成立する条件と悪影響を与える要因
4 高齢者に嚥下障害が多い理由
Chapter2 誤嚥が心配な人の食事のケア
病棟での基本ケア
1 毎日のケア
2 経口摂取開始前の評価
経口摂取開始までのフロー
3 経口摂取開始までのアプローチ
4 冷水テスト・お試し食 【動画:冷水テストの観察項目】
経口摂取開始時の注意点
5 食事介助の基本
6 食べるときの適切な姿勢
7 食事介助の進め方
【動画:食事介助の実際/ゼリーを薄くスライスする方法】
嚥下障害がある患者へのケア
8 食形態の選び方
9 とろみ剤・ゲル化剤の種類と取り扱い
10 とろみ剤の使い方 【動画:とろみの付け方】
症 例
1 誤嚥性肺炎で入院し、施設退院へ向けて経口摂取と代替栄養を用いて栄養状態の支援を行った例
2 誤嚥性肺炎で入院し、自宅退院に向けて食事形態、食事環境の支援を行った例
Chapter3 低栄養にならないために家庭&施設で実践できる食事
低栄養とは
1 高齢者の「生活の質」を下げる低栄養
2 高齢者が低栄養になる背景
3 栄養状態のチェック方法
栄養を考えた食事
4 1日に必要なエネルギーと栄養素
5 栄養補助食品の活用
6 水分摂取量への配慮
7 1日の食事の組み合わせ例
嚥下調整食の料理
8 嚥下調整食のつくり方
9 家庭・施設で活用する調理器具
【動画:ハンドミキサー/ハンドミキサーがかかりづらい料理例】
10 嚥下調整食のレシピ
【動画:ミルクゼリーの作り方/鮭ゼリーの作り方】
巻末付録
1 家庭・施設向け 口から食べるためのフローチャート
2 飲み込みやすい食材・料理/飲み込みにくい食材・料理
COLUMNインデックス
●ヒトは誤嚥しやすい生き物
●1食に必要な咀嚼と嚥下の回数
●覚醒の基準
●食前に体操を行う?
●鼻が当たる部分をカットしたコップを使用する
●見た目で判断しない
●たんぱく質を無理なく追加する工夫
●患者に合った食品区分の選択
●水分補給にゼリー形態のものを用いる
●あんのレシピ