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健康格差社会への処方箋
筆頭著者 近藤 克則 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62881-5
電子版発売日 2017年5月29日
ページ数 264
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-02881-3
印刷版発行年月 2017年1月
書籍・雑誌概要
社会・経済的因子による健康格差の実態とその生成機序を「健康格差社会」と命名し各界にインパクトを与えた著者が、その後の研究や社会の動向を踏まえ、「どうすべきか」を示す「処方箋」。格差の要因を示すだけでなく、「格差対策に取り組むべきか」という判断の根拠をも提供、その上で国内外で実証されつつあるミクロ・メゾ・マクロレベルの戦略を紹介する。医療政策関係者や公衆衛生関係者に必読の1冊。
目次
序章 処方のために何が必要か
日本にみられる健康格差
処方のためには何が必要か
本書で検討したいこと
第1部 なぜ健康格差が生まれるのか 「病理」編
第1章 ライフコース・アプローチ 足が長いとがんで死ぬ?
第2章 仕事と健康 長時間労働・不安定雇用・成果主義と職業性ストレス
第3章 遺伝と環境 「生まれ」は「育ち」を通して
第2部 根拠は十分か,治療を試みるべきか 「価値判断」編
第4章 歴史に学ぶ 科学は理論・仮説に始まる
第5章 「遅ればせの教訓(レイト・レッスン)」に学ぶ
第6章 社会保障は経済を停滞させる? 事実か仮説か
第3部 では何ができるか 「処方箋」編
第7章 「健康格差」対策の総合戦略 ヨーロッパの到達点を踏まえて
第8章 個人・家庭レベルの危険因子への戦略 肥満・教育・貧困児童を例に
第9章 メゾレベルの危険因子への戦略(1) 職場・職域における対策
第10章 メゾレベルの危険因子への戦略(2) 健康なまちづくり
第11章 メゾレベルの危険因子への戦略(3) ソーシャル・キャピタル
第12章 マクロレベルにおける対策-社会政策
第13章 ハイリスク・アプローチの限界とそれに代わるもの
第14章 ポピュレーション・アプローチの具体化
第15章 国内外にみる変化の兆し
第16章 健康格差対策のための7原則
あとがき
索引