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≪看護ワンテーマBOOK≫

パルスオキシメータを10倍活用する

血液ガス“超”入門

血液ガス“超”入門
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≪看護ワンテーマBOOK≫

筆頭著者 堀川 由夫 (編著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61786-4

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 120

判型 B5変

印刷版ISBN 978-4-260-01786-2

印刷版発行年月 2013年3月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260617864

書籍・雑誌概要

「SpO2だけを見ていると危険?」 「換気が増えるとSpO2はどう変わる?」 パルスオキシメータを徹底活用するために必要な血液ガス交換の知識を、平易なたとえ話でひもとく。ありそうでなかった血液ガス“超”入門!

目次

 はじめに

Lesson 1 パルスオキシメータはモニタリングの基本ツール
 パルスオキシメータの強み
 PaO2の代替としてのSpO2
 処置や検査時のモニタリング
 誤嚥性肺炎を見抜く
 慢性呼吸不全患者のセルフモニタリングとして活用する
 在宅医療で活用する

Lesson 2 パルスオキシメータのしくみからわかる落とし穴
 パルスオキシメータは「何」を測っているのか
 パルスオキシメータでは一酸化炭素中毒に気づけない
 拍動が弱いと測定値が不正確になる
 プレスチモグラフは参考程度に

Lesson 3 SpO2は酸素運搬の要
 酸素運搬プロセスのなかのSpO2
 SpO2と動脈血酸素含量
 SpO2が低下すると心臓に負荷がかかる
 心不全患者に酸素投与を行う意味

Lesson 4 血液ガス分析の代用としてのパルスオキシメータ
 酸素は圧較差で移動する
 酸素解離曲線のS字カーブに沿って酸素は組織に行き渡る
 パルスオキシメータだけで判断できないときは血液ガス分析
 血液ガス分析で押さえておくべき項目
 SpO2だけを見ていると危険な場面
 組織が酸素を要求すると酸素解離曲線は右に移動する

Lesson 5 酸素投与とSpO2
 分圧がわかると血液ガス交換がわかる
 PAO2とPaO2
 最後の関門、A-aDO2
 酸素投与でSpO2はどう変わる
 換気を増やすとSpO2はどう変わる
 酸素投与中のパルスオキシメータの数値には要注意
 空気呼吸時のパルスオキシメータは信頼できるか
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に酸素投与を行うときの注意
 睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のモニタリングにパルスオキシメータを使う

Lesson 6 換気と酸塩基平衡
 pHは酸素解離曲線を移動させる
 代謝性の変化と呼吸性の変化を鑑別する
 SpO2と患者観察からpHの変動を推測する
 呼吸性代償から病態を推測する
 代償反応としての過換気

Lesson 7 換気血流不均等とSpO2
 「換気」と「血流」のバランスを保つしくみ
 肺塞栓症(V/Q比上昇)
 無気肺(V/Q比低下)
 V/Q比を改善するには? 体位呼吸療法


 +(プラス)1
  SpO2とSaO2
  血液ガスの表記法
  禁煙と手術
  血液ガス分析であればCOHbを判別できる
  動脈血と静脈血の色の違い
  胎児ヘモグロビン(HbF)
  心拍出量と酸素運搬量
  2,3-DPGのはたらき
  脳機能モニタとしてのパルスオキシメータ
  冠動脈スパズム
  CO2ナルコーシス
  圧力の単位
  カプノメータを併用して、肺塞栓症を見つける