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アクション
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≪神経心理学コレクション≫

筆頭著者 丹治 順 (他著)

その他の著者等 山鳥 重/河村 満/池田 学

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61034-6

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 184

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-01034-4

印刷版発行年月 2011年10月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260610346

書籍・雑誌概要

ヒトが周囲の世界に対する働きかけとして出力する手段であり、個体の意図の表れとして行われる運動である「アクション」。脳はそれをどのようにして実現しているのか。その解明に向け、大脳を文字通り縦横無尽に駆け巡るがごとく行われてきた実験・研究の成果から、アクションの大脳生理学的背景を探る。神経心理学の臨床家のサジェスチョンを受けつつ、大脳生理学研究の第一人者が行ったスリリングな講義を余すところなく収録。

目次

第1章 大脳皮質の一次運動野
 1.大脳運動野研究の背景ときっかけ
 2.一次運動野のつくりと働きを探る
 3.運動野の機能単位
 4.運動準備への関与
 5.一次運動野と一次感覚野の関係
 6.「アクション」という用語について
 7.Penfieldの地図の意味
 8.機能地図の可塑的な変化
第2章 高次運動野
 1.高次運動野はどこに,いくつあるか
 2.高次運動野の定義
第3章 運動前野
 1.運動前野の二大機能
 2.動作の空間的誘導
 3.新たな機能仮説の紹介
 4.ミラーニューロン仮説
 5.視覚情報と動作情報の連合
 6.抽象的な動作プランから具体的動作プランへの変換
 7.運動前野の働きのまとめ
第4章 補足運動野と前補足運動野
 1.大脳半球内側の高次運動野
 2.左右の手の使い分け
 3.Ecclesと二元論
 4.補足運動野の機能仮説
 5.複数動作の順序制御
 6.前補足運動野の特性
 7.動作の時間制御への関与
 8.細胞活動による時間表現
 9.補足運動野の機能脱落
 10.失行との関係性
第5章 帯状皮質運動野
 1.帯状皮質運動野はどこにある
 2.帯状皮質運動野と脳の回路
 3.帯状皮質運動野の使われ方
 4.報酬情報に依拠した動作選択
 5.帯状皮質運動野機能の別の側面
 6.系統発生という視点からの考察
 7.細胞活動の意味を考察する
 8.体性局在について
 9.前頭眼野と補足眼野
第6章 前頭前野
 1.前頭前野の働きを概説する
 2.working memory仮説
 3.行動の抑制
 4.行動の制御系としての前頭前野の働き
 5.行動のカテゴリー化
 6.行動の先読み
 7.未来を予測し,イメージする能力
 8.前頭前野の面白さ

索引