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行動変容をうながす看護
患者の生きがいを支えるEASEプログラム
筆頭著者 岡 美智代 (編)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-60106-1
電子版発売日 2018年8月27日
ページ数 240
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-00106-9
印刷版発行年月 2010年8月
書籍・雑誌概要
患者の生きがいを支え、効果的で根拠のあるセルフマネジメントを支援するための1冊。EASEプログラムとは、Encourage Autonomous Self-Enrichment programの略で、対象者の生活重要事を前景化させたうえで、保健行動モデルなどを活用し、対象者の理解とアセスメントを行い、行動変容を支援するプログラムである。行動変容に関する基礎知識や支援する技法を解説し、さらにこれを活用した事例を紹介する。
目次
第1部 行動変容に関する基礎知識
I セルフケアとセルフマネジメント
1 研究論文からみたセルフケア(self-care)と
セルフマネジメント(self-management)
2 ケア(care)とマネジメント(management)の辞書的意味
3 セルフケア(self-care)とセルフマネジメント(self-management)の相違
4 まとめ
II セルフマネジメントを支援することとは―Nature or Nurture(氏か育ちか)
1 看護者 vs. 遺伝子
2 看護者とnurtureのルーツは同じ
3 患者の変化を信じること
4 まとめ
III 行動と行為
1 行動とは
2 行為とは
3 看護における行為とは
4 まとめ
IV セルフマネジメント行動を支援する意義
1 不健康なセルフマネジメント行動がもたらす影響
2 セルフマネジメント行動が必要とされる理由
3 大規模研究や質の高い研究によるセルフマネジメント行動の実施率
4 支援はマクロレベル,グローバルレベルで行われている
5 行動と心はどちらを重視するべきか?
6 まとめ
V セルフマネジメント行動を支援するための保健行動モデル
1 セルフマネジメント支援に関する患者教育の根拠
2 患者教育の根拠を考えるときに役立つ保健行動モデル
3 まとめ
VI セルフマネジメント行動を支援する自己効力感の概念
1 自己効力感(セルフエフィカシー)とは
2 自己効力感の3つの次元
3 自己効力感を高める4つの源
4 自己効力感が行動に及ぼす影響
5 自己効力感の変動と行動変容
6 自己効力感が高いとなぜセルフケア行動が向上するのか
7 まとめ
第2部 行動変容を支援するプログラムと技法
I 行動変容を支援するプログラム1:認知行動療法
1 認知行動療法とは
2 治療場面から
3 認知行動療法の基本的枠組みと技法
4 認知行動療法の特徴と看護に活用する利点
5 認知行動療法を慢性疾患看護に応用する時の留意点
II 行動変容を支援するプログラム2:EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0
1 EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0とは
2 EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0の特長
3 アクションプランの前提
4 EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0のアクションプラン
ステップ1 医療内容の妥当性を含めたアセスメント
ステップ2 困難事の明確化と解決意義の確認
ステップ3 行動目標の設定と自己効力感の確認
ステップ4 技法の選択
ステップ5 実施
ステップ6 評価・考察
5 EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0成功の秘訣
III 行動変容を支援するプログラムで活用する技法
1 セルフモニタリング(self-monitoring)法
2 ステップ・バイ・ステップ(step by step)法
3 ピア・ラーニング(peer learning)法
4 リフレーミング(reframing)
5 行動強化法
6 生きがい連結法
7 習慣拮抗法
8 セルフコントラクト(self-contract)法(自己契約法)
9 主張訓練(assertion training)法
10 リラクセーション(relaxation)
第3部 行動変容を支える技法の活用事例
CASE 1 透析と透析の間の体重増加が多く水分管理がうまくいっていないA氏
行動強化法,セルフコントラクト法,セルフモニタリング法
CASE 2 水分管理の必要性はわかっているが行動に移せないB氏
セルフモニタリング法,ステップ・バイ・ステップ法,
習慣拮抗法,主張訓練法
CASE 3 がん患者C氏とD氏へのストレス緩和,自己効力感支援
セルフモニタリング法,リフレーミング
CASE 4 アトピー性皮膚炎患者E氏の掻爬行動
リラクセーション,主張訓練法
CASE 5 糖尿病があり減量が必要であるが,なかなか実行できないF氏
生きがい連結法,セルフモニタリング法,リフレーミング,
ステップ・バイ・ステップ法, 行動強化法,ピア・ラーニング法,
主張訓練法
CASE 6 食事のエネルギーと塩分の摂取量が多かった心筋梗塞患者G氏
セルフモニタリング法,ステップ・バイ・ステップ法
CASE 7 長期間の生殖補助医療にもかかわらず,子どもを得られないH氏
セルフモニタリング法
CASE 8 EASE(イーズ)プログラム®ver.3.0によりリハビリテーションを始めた
糖尿病腎症のI氏(岡美智代)
生きがい連結法,セルフモニタリング法