助産雑誌 68巻4号 (2014年4月)

特集 多胎の支援―妊娠中から育児まで

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1人だけでもたいへんなのに――といわれる多胎の育児。

産後うつや虐待予防の観点からいろいろな取り組みが進められていますが,いまだ十分に支援が行き届いているとはいえない現状があります。

そのなかで,助産師ができることは何でしょうか。

本特集では,保健指導からグループづくり支援まで,妊娠中から育児期を通したかかわりについて取り上げます。

多胎のお子さんを授かったお母さんとご家族を支えるためのヒントを,みなさんに見つけていただければ幸いです。

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多胎育児支援の鍵を握るのは,妊娠期からの継続的なかかわりです。

多胎妊婦・多胎家庭が置かれた状況を具体的にイメージできるようにしましょう。

また,多胎育児支援に役立つ社会資源を知っておきましょう。

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多胎妊娠のお母さんに対する保健指導で,押さえておきたいポイントは何でしょう。

お母さんの気持ちをふまえ,時期ごとに伝えたいことを解説していただきました。

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ふたごのお母さんの立場から,医療者に知っておいてほしいこと,手助けをしてほしいこと,そしてふたごを育てるたいへんさと楽しさを書いていただきました。

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杏林大学医学部付属病院で5年前から行なわれている多胎育児準備クラス。

その成功のカギは,先輩ママ・パパと子どもたちにありました。

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長くなりがちな入院期間,マイナートラブル,早期母子分離や2人同時の育児など,双胎のお母さん特有の状況に対してどのようなケアができるでしょうか。

地域やピアサポーターの力を借りながら病棟で取り組んでいることを紹介していただきました。

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日本人に合った体の使いかたを古武術に学び,身体介護技術に活かしている筆者は,双子の男の子のお父さんでもあります。

腰や手を痛めず,2人同時に安全にできる“古武術だっこ” の一部を紹介していただくとともに,「身体」をキーワードに双子育児のコツを教えていただきました。

連載 いのちをつなぐひとたち・28

菅原ますみさん 畑中 郁名子
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妊娠・出産・育児をきっかけに夫婦関係が変化し,最悪の場合は離婚に至る「産後クライシス」。

この言葉が話題になるたびに,いろいろなメディアで引用されることが多いのが,菅原ますみ先生の論文だ。

「マタニティブルーズの子どもへの影響」「3歳児神話」「メディアと子どもの発達」など興味深い研究をする理由とは。

連載 いのちのささやき・40

E Ala E 宮崎 雅子
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目覚めよ 東の空に太陽が昇る

ハワイ島 キラウエア火山の 火口前で

日の出に感謝し 太陽を呼ぶ チャントが始まった

連載 学生さん・新人さんのための 国試に学ぶ,助産師の基礎・1【新連載】

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新連載のごあいさつ

 これからの連載を通して,勉強中の学生さんがつまづきやすいポイントをピックアップし,解説をします。そのつまづきポイントは,新人の助産師さんにも共通していることもあるようなので,その疑問・不安を解消できるような内容にしたいと思っています。国家試験は,学生さんにとっては資格を得るための必須試験ですし,新人助産師にとっても知っておくべき最低限の基礎的知識のレベルであると思います。過去の国家試験の問題を解き,ご自身の理解度を確認しながら必要な知識を理解していきましょう。

連載 NYのバースセンターから・4

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 看護師として働き出して1年半が過ぎた頃,大学院へ進学することにした。私が進学した大学院はセメスター(学期)ごとに入学することができる。私は秋頃に思い立ち,急いで準備して1月に入学した。入学には看護学士号,10年以内の統計学,看護研究などの履修証明書,英語の試験,RNの資格などが必須となった。

 私は仕事をしながらパートタイムで授業をとったので,卒業には計3年半ほどかかった。最後の1年半は実習だったが,夜勤が終わってそのまま実習へ行き,夕方帰ってきて仮眠を取り,また仕事に出るというのは本当にきつい生活で,今思えばよくやっていたなと思う。日本での臨床経験もずいぶん役に立ったが,産婦人科外来でインタビューして,検査,診断,投薬といった一連の診療行為をするのは初めてだったので緊張の毎日であった。病院によってはヒスパニック系の患者が多く,英語ではほとんど会話ができず通訳の電話サービス(総合病院などでは24時間利用可能)を利用して診療したこともあった。

連載 コクランレビューに学ぶ 助産ケアのエビデンス・4

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 出産して3か月。助産師のエビ子さんは赤ちゃんを連れてでんす博士の研究所を訪ねました。

連載 裁判例から読み解き,臨床に活かす ゆりかご法律相談・4

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今回のテーマ

 看護師出身で弁護士をしていると,保健師助産師看護師法(以下,「保助看法」)についてお話をさせていただく機会があり,講演後,「学生のとき以来,久しぶりに保助看法をみたが,よい機会になった」という感想を多くいただきます。私自身,弁護士になるまでは,保助看法といっても,看護師の業務を規定している条文があることくらいしか知りませんでした。

 そこで,今回は保助看法について扱います。やはり,看護師や助産師にとって身分や業務について規定する唯一の法律ですから,一定程度知っておく必要があると思うのです。特に助産師については,看護師や保健師とは異なる特有の規定が多くありますので注意が必要です。ぜひ,助産師についてどのような規定があるのか再確認いただければと思います。

連載 周産期の生命倫理をめぐる旅 あたたかい心を求めて・16

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ARTのもたらす医学的問題

 2004年に特定不妊治療費助成制度が導入されたこともあり,2005年にはARTによる出生数は1万9112人(全出生の1.8%)と日本で生まれる新生児の56人に1人に及んでおり,もはやARTは特殊な生殖技術でなく市民権を得ているといえよう。しかしARTは自然妊娠と異なっていることは変わらず,それがもたらす社会・倫理的な問題もさることながら,以下に述べる医学的問題にも配慮しなければならない。

連載 助産よもやも話・13

赤ちゃんと常在菌―その1 進 純郎
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 赤ちゃんがママの胎内から出て最初に出会うのは誰でしょうか? 産科医でしょうか,助産師でしょうか,ママまたは立ち会ってくれたパパ? いえいえそうではありません。腸内細菌と皮膚常在菌です。

 赤ちゃんは10か月の間,完全な無菌環境の子宮のなかで細菌やウイルスなどから守られて育まれます。でも生まれてからは,今度は逆に生涯を細菌に守られて生きてゆくのです。その名は「常在菌」,腸内細菌と皮膚常在菌です。今回は日頃「汚い」「不潔」などと言われ,誰からも喜ばれず,いつも日陰でそっと人間に寄り添い見守ってくれている縁の下のちからもち,常在菌にスポットライトを当ててみたいと思います。

連載 やっぱり知りたい少子化のはなし・4

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 今月は,連載開始前に行なったインターネットアンケート「結婚,子ども,妊娠・出産に関するアンケート」で寄せられた自由記述から,少子化対策について寄せられた意見の抜粋を紹介したい。

 アンケートは2013年8月6日~9月30日まで,医学書院のウェブマガジン「かんかん!」に導入ページを置いて実施した。SNS(Facebook,Twitter等)で協力を呼びかけ,ウェブサイト「プレジデントオンライン」「MAMApicks」「babycom」の応援もいただいたので回答者の大半は非医療者である。回答者は女性が9割を占め,子どもがいない人が全体の約4割いた。都市部の正規雇用の女性が多く回答しているものの,全体としては多様な立場からの声が集まっている。

 全部で584件も書きこまれた自由記述はどれも考えさせられるものばかりだったが,スペースの都合により今回はワークライフバランス,経済的支援,そして政策や社会のありかたについての回答を中心にごく一部を紹介する。[ ]内にコメントを寄せてくれた方の性別等の属性を示した。

連載 りれー随筆・352

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 振り返ると助産師になって22年目に入ろうとしています。40代はまだまだひよっこと言われる助産師の世界ですが,本当にあっという間で,まだまだ学ぶことがたくさんある……と思いながらゴールのない道だなぁとつくづく感じています。

 私は,大学病院・国立病院での経験を経て地域で開業し,現在は助産院を中心に活動しています。そして小学校・中学校での「いのちのお話」もその1つとして,同じ地域の仲間と出前授業をしています。依頼は秋から冬に集中しています。

連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・118

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子癇を敗血症と診断されて

 11月のある日,保健所に勤務する友人看護師から,電話連絡が入った。「あなたのところでお産した人が,今運ばれてきて痙攣しているの。保健所長(医師)は,患者は敗血症で,原因は日本人のお産だって言っているわ」

 保健所長は患者に一度も触れずに診断を下し,保健所では対応できないとすぐに病院へ搬送した。この患者は18歳の初産婦,11日前に子宮口全開でやってきて会陰裂傷もなくお産した人だった。お産後の血圧は110-80mmHg,普通に産褥の8時間をクリニックで過ごし,帰宅していた。

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 第2回プライマルヘルス学会が「愛する心をはぐくむオキシトシンホルモンの未来」と題して昨年8月に開催されました。講師として,スウェーデンからオキシトシンの権威である,シャスティン・ウヴネース・モベリ博士が来日。オキシトシンが,お産の現場や育児の場面でどのように効果を発揮するのか,具体的で興味深い内容でした。その講演内容を前・後編にわたり,ご紹介します。

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「DVスクリーニングには意味がない!?」

そんな研究結果に疑問を抱いたNTT東日本関東病院の助産師たちは,自分たちのDVケアチームの活動成果を検証することで,助産師が行なうDVケアの意味を再確認しようとしました。

妊婦さんの語りを通してみえてきたものとは何だったのでしょうか。

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 私たちは本誌2014年2月号から掲載している第一報と第二報で,宮城県における周産期の女性を支援する専門家を対象とした活動を報告してきました。そこで今回は母親への支援について,石巻市で活動している地元助産師,NPO法人,子育て支援センターと大学が協働して開催している「たまごひよこサロン」について報告いたします。

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 日本周産期精神保健研究会は2009(平成21)年11月,周産期新生児医療に携わる有志33名が思いを結集し,他職種間の理解や共働を目指して発足した。会の目標に医療を受けた子どもと家族が幸福な社会生活を送れるよう支援することを掲げ,医学的アプローチに加え精神保健のアプローチが重要と考え,これまで年2回合計5回の地方セミナーを開催してきた。現在,顧問に堀内勁氏(聖マリアンナ医科大学小児科学教室),理事長に側島久典氏(埼玉医科大学総合医療センター新生児科医),副理事長に佐藤秀平氏(青森市立病院センター長・産婦人科医)と橋本洋子氏(山王教育研究所・臨床心理士)が就任している。会員数は171名。そのなかで助産師は19名である。

 今後さらに赤ちゃんと家族の幸せな出会いを支える大きな輪ができることを願い「親子の物語が始まるとき,私たちにできることは?」をテーマに,2013年11月2~3日,大阪市中央区の松下IMPホールにて第1回日本周産期精神保健研究会を開催した。600名を越える参加者で会場は満席となった。

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医療・周産期に関するニュースをピックアップ

難病の子ども 地域で支援 厚生労働省方針

 がんや難病を患う子どもが治療を続けながら日常生活を支障なく送れるよう,厚生労働省は,都道府県や政令市などに新たに「地域支援協議会」を設置し,支援策を強化する方針を決めた。医療や教育,就労などの課題に,地域で迅速に対応できる体制を整える。

 協議会は,自治体や医療機関,教育機関,患者会などで構成し,来年1月までに設置。関係者が課題を共有したうえで,具体的な支援策を考え,実施に向けた調整を行なう。

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次号予告・編集後記

基本情報

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助産雑誌
68巻4号 (2014年4月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

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