連載 NYのバースセンターから・4
助産師の資格を取るために大学院へ
宍戸 あき
pp.341
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102771
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看護師として働き出して1年半が過ぎた頃,大学院へ進学することにした。私が進学した大学院はセメスター(学期)ごとに入学することができる。私は秋頃に思い立ち,急いで準備して1月に入学した。入学には看護学士号,10年以内の統計学,看護研究などの履修証明書,英語の試験,RNの資格などが必須となった。
私は仕事をしながらパートタイムで授業をとったので,卒業には計3年半ほどかかった。最後の1年半は実習だったが,夜勤が終わってそのまま実習へ行き,夕方帰ってきて仮眠を取り,また仕事に出るというのは本当にきつい生活で,今思えばよくやっていたなと思う。日本での臨床経験もずいぶん役に立ったが,産婦人科外来でインタビューして,検査,診断,投薬といった一連の診療行為をするのは初めてだったので緊張の毎日であった。病院によってはヒスパニック系の患者が多く,英語ではほとんど会話ができず通訳の電話サービス(総合病院などでは24時間利用可能)を利用して診療したこともあった。
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