連載 周産期の生命倫理をめぐる旅 あたたかい心を求めて・16
生殖医療をめぐる倫理的問題(Ⅲ)
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学
pp.352-356
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102774
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ARTのもたらす医学的問題
2004年に特定不妊治療費助成制度が導入されたこともあり,2005年にはARTによる出生数は1万9112人(全出生の1.8%)と日本で生まれる新生児の56人に1人に及んでおり,もはやARTは特殊な生殖技術でなく市民権を得ているといえよう。しかしARTは自然妊娠と異なっていることは変わらず,それがもたらす社会・倫理的な問題もさることながら,以下に述べる医学的問題にも配慮しなければならない。
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