Japanese
English
投稿論文 研究報告
治療者の患者理解と患者の自己理解を促す「差分抽出の3質問」――精神科初学者・プライマリケア医が使える質問セットの提案
猪野 裕之
1
1東京都立多摩総合医療センター精神科
キーワード:
ブリーフセラピー
,
質問技法
,
症状理解
,
自己理解
,
プライマリケア
Keyword:
ブリーフセラピー
,
質問技法
,
症状理解
,
自己理解
,
プライマリケア
pp.401-406
発行日 2026年6月5日
Published Date 2026/6/5
DOI https://doi.org/10.69291/pt52030401
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,650円 (1,500円+税10%) こちらは、401ページから406ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
精神科面接では症状をできるだけ正確に把握することが患者への理解を深めるために重要である。しかし,患者の訴えが曖昧で経過や条件が十分に言語化されていない場合,治療者の患者への理解が停滞しやすい。精神科初学者やプライマリケア医にとって,支持的傾聴の枠組みは共有されていても,「なぜ」を直接用いずに患者への理解を深めていく質問方法は,なお発展途上である。そこで本稿では,短時間でも治療者が症状理解を深める質問の型はあるのか,またそれは治療者の患者への理解を深めることにとどまらず,患者自身の自己理解を促すことができるのかを検討した。ブリーフセラピーの質問技法を素材として,同一に見える体験に比較軸を導入し,症状が強まりやすい条件を言語化するための質問の型を「差分抽出の3質問」として位置づけた。具体的には,コーピングクエスチョン,例外探し,時間軸の質問を差分抽出の3質問として再構成し,臨床ヴィネットを用いて有用性を検討した。結果として,症状が強まりやすい条件が整理され治療者の患者への理解が深まるとともに,患者自身の自己理解が促されることが示された。本稿で提示した差分抽出の3質問は,短時間診療の中で症状が強まりやすい条件や文脈を整理し,患者と治療者がその理解を共有するための手法として有用であることを示した。

Copyright© 2026 Kongo Shuppan All rights reserved.

