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シンポジウム 外傷に対するプライマリケア―保存療法を中心に
橈骨遠位端骨折のプライマリケア―手関節背屈位ギプスの成績
Primary Care for Distal Radius Fracture : Treatment with a Wrist Joint Dosiflexion Cast
高畑 智嗣
1
Satoshi Takahata
1
1北海道社会事業協会帯広病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Obihiro Kyokai Hospital
キーワード:
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
primary care
,
プライマリケア
Keyword:
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
primary care
,
プライマリケア
pp.23-29
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100345
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抄録:背屈型橈骨遠位端骨折58例を麻酔下に徒手整復し手関節背屈位ギプスを用いた保存的プライマリケアを施行した.このうち8例は再転位のために手術したので除外し,保存的に治癒した50例を検討した.性別は女性41例,男性9例.年齢は17~84歳(平均61歳)であった.骨折型はAO分類のA2が7例,A3が31例,C2が2例,C3が10例であった.Palmar tiltは初診時平均-19.7°が整復直後平均3.2°となり骨癒合後平均0.2°であった.骨癒合後に-10°未満は6例であり,palmar tiltの保持は良好であった.整復の4日以内にギプスに変更を加えた症例が11例あったが,母指球部の十分な除圧と高挙指示の徹底で発生が減少した.手根管症候群などの神経麻痺やRSDの発生はなかった.10週以上経過観察した42例の平均ROMは回内83°,回外86°,背屈80°,掌屈63°であり,斉藤のポイントシステムでexcellentが29例,goodが13例であった.
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