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特集 「信じたい」という心理―心の病から陰謀論まで
分断を深める信念―陰謀論
大薗 博記
1
1鹿児島大学法文学部
pp.688-694
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp24060688
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I 陰謀論を信じるのは誰か?
陰謀論とは,「強大で悪意ある集団による秘密の陰謀の存在を前提とした,重要な出来事についての主流とは異なる別の説明」と定義される(Goertzel, 1994)。陰謀論信念の社会的影響は,近年のコロナ禍やアメリカ大統領選挙でさらに顕著になったと言える(Depoux et al., 2020 ; Calvillo et al., 2021)。そんな中,陰謀論信念に関連する心理的・社会的要因を理解する重要性は世界的に増しており,多くの研究がこの現象を探求している。本節では,陰謀論信念と関連する要因についてこれまでわかっていることを,日本での研究も含めて概観する。

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