連載 医者ときどき看護師・6
信念を求めて
平林 大輔
1
1(社)地域医療振興協会・東京北社会保険病院
pp.477
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101219
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久しぶりの休日。せっかくなのでどこかに出かけようと思っていたのに,外はあいにくのシトシト雨。こんな日は,日頃の疲れも手伝って,家でのんびり過ごそうかという気分になる。映画でも観るかな,と棚をあさっていたら,私にとっては非常に思い出深い1本が出てきた。
『ボディ・バンク』という映画をご存じの方は,それほど多くないと思う。もうかれこれ10年以上前に公開されたハリウッド映画であるが,かなりマイナーな部類に入るだろう。ヒュー・グラントにジーン・ハックマンと,キャストはそれなりに豪華であったが,あまりヒットしなかったのは医療をテーマにした重めの映画だったからか。しかし個人的には,医療に携わる人にはぜひ観てみてほしい映画のひとつだと思っている。どこまでストーリーを紹介するかというのは非常に難しい問題なのだが,あえてひと言で言うと,私たち医療者がもっている「信念」に対して大きな揺さぶりをかける内容になっている。
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