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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と心疾患
自律神経と心不全
-――病態生理から治療標的としての可能性
The autonomic nervous system and heart failure
――From pathophysiology to potential as a therapeutic target
岸 拓弥
1
Takuya KISHI
1
1国際医療福祉大学大学院医学研究科循環器内科
キーワード:
心不全
,
自律神経機能
,
交感神経活性化
,
β遮断薬
,
神経修飾療法
Keyword:
心不全
,
自律神経機能
,
交感神経活性化
,
β遮断薬
,
神経修飾療法
pp.693-697
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090693
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心不全は自律神経機能異常を伴う複雑な症候群であり,交感神経の過活動と副交感神経(迷走神経)の緊張低下が病態進展と予後悪化に深く関与する.心拍変動や123I-MIBG心筋シンチグラフィは予後予測に有用であるが,臨床ルーチンへの組み込みには議論が残る.β遮断薬は左室駆出率(LVEF)が低下した心不全(HFrEF)で死亡率を低下させ,自律神経修飾の重要性を確立した.Ifチャネル遮断薬イバブラジンは心拍数低下を介して洞調律心不全の予後を改善した.デバイスを用いた自律神経修飾療法のうち,迷走神経刺激療法は大規模試験でハードエンドポイントを満たさなかったが,頸動脈圧受容器刺激療法は症状改善を示した.LVEFが50%以上の心不全における自律神経の役割が注目されているが,治療標的としての確立は今後の課題である.

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