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連載 医療にいかす行動経済学・Vol.22
意思決定バイアスを越えてSDMを実装する
-――「選び方」を支えるディシジョンエイドと「お・ち・た・か」
Implementing shared decision making beyond decision-making biases
:Decision aids and the O-CHI-TA-KA mnemonic for supporting patients’decision-making
中山 和弘
1
Kazuhiro NAKAYAMA
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科看護情報学分野
キーワード:
シェアード・ディシジョンメイキング(SDM)
,
ディシジョンエイド(DA)
,
意思決定バイアス
,
ヘルスリテラシー
,
患者中心の医療
Keyword:
シェアード・ディシジョンメイキング(SDM)
,
ディシジョンエイド(DA)
,
意思決定バイアス
,
ヘルスリテラシー
,
患者中心の医療
pp.501-507
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298060501
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SUMMARY
シェアード・ディシジョンメイキング(SDM)は,患者と医療者が医学的エビデンス,専門的知識,患者の価値観を持ち寄り,協働して方針を決める実践である.しかし,患者も医療者も選択肢の提示順序,フレーミング,デフォルト,権威の影響などを受ける.行動経済学の知見は「患者はうまく決められないから誘導する」という発想ではなく,患者・家族・医療者がバイアスから自由ではないことを前提に,納得できる「選び方」を支えるためにいかす必要がある.ディシジョンエイド(DA)は,選択肢,長所,短所,価値観をエビデンスに基づいて構造化し,本人・家族・医療者が同じ情報を見ながら対話するための共通基盤である.本稿では,SDMとDAの国際的動向,日本の課題,「日本人は決めたがらない」とみなす前に確認すべき点,そして「お・ち・た・か」による実装可能性を論じる.

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