連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・2
人の意思決定の癖(バイアス):前編
髙橋 勇太
1,2
,
村山 洋史
2,3
,
竹林 正樹
2,4,5
1横浜市健康福祉局
2横浜市行動デザインチーム(YBiT)
3東京都健康長寿医療センター研究所
4株式会社キャンサースキャン
5青森県立保健大学
pp.146-151
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201597
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はじめに
第1回では,ナッジとは,人の意思決定の癖(バイアス)を踏まえた行動変容アプローチであり,行政現場や保健活動と相性が良く,ナッジを取り入れることによって保健活動の幅が広がることをお話ししました。
第2回の達成目標
第2回と第3回は,「意思決定の癖」を具体的に知り,どのようなアプローチが可能になるのかを事例を通じて学んでいきます。第2回では,以下の達成目標を設定します。
❶人の思考には直感と理性の2つのモードがあることを理解できること
❷直感が持つ意思決定の癖のうち,「損失回避バイアス」「現在バイアス」「現状維持バイアス」を理解できること
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