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特集 精神科臨床における共同意思決定(SDM)
共同意思決定(SDM)の普及可能性
Dissemination and Implementation of Shared Decision Making
高江洲 義和
1
Yoshikazu Takaesu
1
1杏林大学医学部精神神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Kyorin University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
デシジョンエイド
,
decision aid
,
普及
,
dissemination
,
実装化
,
implementation
,
出口戦略
,
maintenance treatment
Keyword:
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
デシジョンエイド
,
decision aid
,
普及
,
dissemination
,
実装化
,
implementation
,
出口戦略
,
maintenance treatment
pp.1387-1392
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206202
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抄録 共同意思決定(shared decision making:SDM)は多くの診療ガイドラインで治療意思決定の際に用いることを推奨されているが,臨床現場で十分な普及やその実践が行われるとは言い難い現状がある。そのため我々は現在,SDMの普及と実装化を目指して,さまざまな試みを行っている。SDMの普及のために,うつ病診療におけるSDMの臨床医に対する教育プログラムを開発し,その効果の検証を行っている。また,統合失調症,双極性障害,うつ病,不眠症,不安障害,ADHDの6つの精神疾患における向精神薬の出口戦略としてのSDMを行うための補助資材であるdecision aidを作成し,その有用性を検討している。これらの取り組みがSDMの普及や実装化に繋がることに期待している。
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