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[連載] 最近の外国業績より
免疫
日本医科大学小児科学教室
pp.476-479
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003866
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背 景 川崎病(KD)の最も懸念される合併症は冠動脈病変(CAL)である.急性期のKD治療として,アメリカ心臓協会(AHA)および米国小児科学会は,10~12時間かけて実施する単回2g/kgの経静脈免疫グロブリン療法(IVIG)と,経口でアスピリン中用量(30~50mg/kg/日)および高用量(80~100mg/kg/日)の内服治療の併用を推奨している.研究によると,2g/kg/日のIVIGはKD患者におけるCALsの可能性を最小限に抑える高い効果が示唆されている.アスピリンは高用量で顕著な抗炎症効果を示し,低用量では抗血小板効果を示すが,KDの治療プロトコルにおいて高用量アスピリンがCAL形成の予防目的で,引き続き基本的な治療として扱うべきかエビデンスが乏しい.いくつかの研究では,CALの発生率とIVIGの用量との間に強い相関関係があることが示唆されているが,アスピリンの用量は有意な影響を与えない可能性が示唆されている.一般的にKD患児におけるアスピリン療法のリスクは低いが,重篤な副作用を及ぼした例も報告されている.アスピリンは薬物毒性の潜在的リスクがあることと,CAL形成予防効果のエビデンスが限られていることから,KDの急性期における高用量アスピリンの効果を再評価する必要性がある.

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