最近の外国業績より
免疫
日本医科大学小児科学教室
pp.1105-1108
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000523
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背景:若年性特発性関節炎(JIA)は小児のリウマチ疾患において頻度の高い疾患であり,ぶどう膜炎を合併する.ぶどう膜炎はJIAの約12~38%でみられ,関節炎の発症から7年以内に発症する.定期的なスクリーニングや治療選択を行っても関節炎を伴うJIAのうち,最大15%で両眼視力障害から失明に至ることもある.また,実験的自己免疫性ぶどう膜炎マウスモデルにおいてTNF-αが重要な役割を担っていることが示され,完全ヒト化抗TNF-αモノクローナル抗体であるアダリムマブの有効性が示されている.多施設共同二重盲検無作為化並行群間比較試験でアダリムマブ(ADA)は小児リウマチ性関節炎での有効性も示されていることから,今回われわれは,SYCAMORE trialとしてメトトレキサート(MTX)治療反応性の悪いJIA関連ぶどう膜炎に対するADAの有効性を評価した.
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