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特集 整形外科領域における疫学研究の最前線
松代膝検診からみた変形性膝関節症の自然経過とメカニカルストレス
Natural history and mechanical factors of knee osteoarthritis from the Knee osteoarthritis survey:insights from a longitudinal epidemiological study
古賀 寛
1
,
大森 豪
2
,
古賀 良生
3
Hiroshi KOGA
1
,
Go OMORI
2
,
Yoshio KOGA
3
1新潟大学大学院医歯学総合研究科,フレイル予防のための運動器科学講座
2新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター
3二王子温泉クリニック
キーワード:
Knee osteoarthritis
,
Mechanical stress
,
Longitudinal study
Keyword:
Knee osteoarthritis
,
Mechanical stress
,
Longitudinal study
pp.1025-1030
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003906
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:1979年より新潟県で実施されてきた松代膝検診は,40年以上にわたり地域住民を対象として継続された縦断疫学研究であり,膝OAの自然経過を長期にわたり評価可能なコホートである。本稿ではその成果をもとに,膝OAの自然経過と進行に関与する因子について検討した。長期追跡の結果,膝OAは加齢に伴い一定の頻度で発症する一方,進行の程度や症状の出現には大きな個体差が存在し,必ずしも一様に進行する疾患ではないことが明らかとなった。さらに,BMI(Body Mass Index),関節水腫,歩行時のvarus thrust,筋力などが進行因子として抽出され,静的アライメントのみでは説明できない動的因子の関与が示唆された。さらに下肢筋力測定や三次元歩行解析により,筋力低下が歩行様式を介して関節に加わる力学的環境を変化させることが示唆された。これらの知見から,膝OAは構造変化のみならず,メカニカルストレスの中で発症・進行する病態であり,その理解には長期疫学研究が不可欠である。

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