Japanese
English
特集 半月板―Save the Meniscus 2026
Ⅰ.半月板の基礎
変形性膝関節症と半月板
Meniscus and osteoarthritis
佐々木 英嗣
1
,
石橋 恭太
1
,
石橋 光
1
,
木村 由佳
1
,
成 林
1
,
石橋 恭之
1
Eiji SASAKI
1
1弘前大学大学院医学研究科,整形外科学講座
キーワード:
Knee osteoarthritis
,
Meniscus injury
,
Epidemiological study
Keyword:
Knee osteoarthritis
,
Meniscus injury
,
Epidemiological study
pp.443-448
発行日 2026年4月30日
Published Date 2026/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003776
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- 参考文献 Reference
半月板は衝撃吸収や荷重分散作用により関節軟骨を保護しており,変形性膝関節症(膝OA)進行抑制の観点からも重要な関節内構造物である。半月板損傷によりフープ機構が破綻すると衝撃緩衝作用が低下し,関節軟骨接触圧が増加することによって膝OAが進行する。われわれが行っている疫学研究においても早期膝OAからX線学的膝OAへの進行危険因子として,半月板損傷が最も強い関連因子となっていた。またその診断にはMRIのみならず,超音波検査による動態評価も行われるようになってきている。なかでも内側半月板後根損傷(MMPRT)は急速に膝OAを進行させることから見逃してはいけない疾患の一つである。活動性の高い若年者における外側半月板切除も早期軟骨融解により急速に膝OAを惹起するため,注意を要する。漫然と保存治療を行うのではなく,手術介入を要する病態がないか把握する必要がある。さらに保存治療を行う場合にも膝OA進行リスクの高い患者やその背景にあるリスク因子を把握し,患者教育や予防的介入も行いながら適切に管理していくことが必要である。

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