Japanese
English
臨床
NSAIDs貼付剤単剤で効果不十分な変形性膝関節症例への追加療法
-―セレコキシブ vs 運動療法―
Comparison of additional therapy in patients with knee osteoarthritis who responded poorly to monotherapy with NSAIDs patch;celecoxib versus exercise therapy
渡邉 耕太
1
,
寺本 篤史
2
,
鈴木 智之
2
,
山下 敏彦
2
Kota WATANABE
1
,
Atsushi TERAMOTO
2
1札幌医科大学保健医療学部,理学療法学第二講座
2札幌医科大学医学部,整形外科学講座
キーワード:
Knee osteoarthritis
,
NSAIDs patch
,
Celecoxib
Keyword:
Knee osteoarthritis
,
NSAIDs patch
,
Celecoxib
pp.231-238
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001192
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要旨:ケトプロフェン貼付剤が効果不十分だった変形性膝関節症59例を無作為に2群に分け,1群にはセレコキシブの経口投与を,他の1群には運動療法を4週間追加実施した。追加療法開始時からの最終評価時の疼痛Visual Analogue Scale(VAS)の平均変化量は,それぞれ22.3および14.4で統計学的に有意に改善したが,両群間に有意差はなかった。一方,最終評価時の医師による全般改善度は,改善率が38.5%と22.2%で両群間に有意差を認めた。JKOMと患者日誌による疼痛VASおよび健康状態の変化は経時的に改善していたが,この改善はセレコキシブ群でより早かった。有害事象発現率に関しては,セレコキシブ併用群で13.3%,運動療法併用群で3.6%であり,セレコキシブ併用群が高い発現率を示した。セレコキシブ経口投与併用治療は運動療法併用治療と比較して,全般改善度の改善率がより高く,痛みが早期に軽減していた。
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