Japanese
English
症例
パクリタキセル投与後に発症した強皮症様皮膚硬化の1例
Scleroderma-like skin sclerosis appearing after paclitaxel administration
松本 梨佳
1
,
石氏 陽三
1
,
延山 嘉眞
1
,
朝比奈 昭彦
1
,
柵山 年和
2
Rika MATSUMOTO
1
,
Yozo ISHIUJI
1
,
Yoshimasa NOBEYAMA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
,
Toshikazu SAKUYAMA
2
1東京慈恵会医科大学病院,皮膚科(主任:朝比奈昭彦教授)
2東京慈恵会医科大学,腫瘍・血液内科
キーワード:
パクリタキセル
,
全身性強皮症
,
硬化症
,
タキサン
Keyword:
パクリタキセル
,
全身性強皮症
,
硬化症
,
タキサン
pp.577-580
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005769
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- 参考文献 Reference
55歳,女性。初診4年前より右乳癌Stage Ⅳ(T3N2M1)に対して,パクリタキセルを含めた化学療法(weekly PTX)を開始した。開始約1年後より両下腿浮腫が出現し,その後,皮膚硬化が生じた。病理組織検査で,表皮の海綿状態,真皮の血管周囲のリンパ球浸潤,真皮全層における膠原線維の増殖を認めたため,パクリタキセルによる強皮症様皮膚硬化と診断した。ステロイドなどの外用治療に抵抗性であったため,プレドニゾロン内服を開始した。パクリタキセル中止後,皮膚症状は軽快した。本症の病因は不明であり,そのため確立された治療がない。現在は,自験例のように試験的治療が試みられているが,今後,治療法の確立が望まれる。

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