Japanese
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特集 間葉系腫瘍
頭部血管肉腫の治療中にパクリタキセルによる間質性肺炎を発症した1例
Interstitial Pneumonia Caused by Paclitaxel During Treatment for Angiosarcoma of the Head
戸村 八蓉生
1
,
能登 舞
1
,
山田 勝裕
1
,
眞鍋 求
1
,
長田 真一
1
Yayoi TOMURA
1
,
Mai NOTO
1
,
Katsuhiro YAMADA
1
,
Motomu MANABE
1
,
Shin-Ichi OSADA
1
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:眞鍋 求教授)
キーワード:
頭部血管肉腫
,
パクリタキセル
,
間質性肺炎
Keyword:
頭部血管肉腫
,
パクリタキセル
,
間質性肺炎
pp.557-560
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001923
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68歳,男性。初診数カ月前より頭部に暗紫色結節を自覚していた。受診時,頭頂部に7×8.7cm大で不整形の暗紫色の局面がみられ,生検にて血管肉腫と診断された。パクリタキセルweekly投与法と放射線療法を開始した。5回目のパクリタキセル投与後,発熱と呼吸困難が出現した。パクリタキセルによる薬剤性間質性肺炎と診断し,ステロイドパルス療法および抗菌薬の投与を行い,症状は改善した。患者は肺癌,慢性閉塞性肺疾患の既往,胸部放射線照射歴を有しており,これらが複合的に間質性肺炎の誘因となったと考えられる。
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