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綜説
黄斑上膜手術と視機能
岡本 史樹
1
1日本医科大学眼科学教室
キーワード:
黄斑上膜
,
硝子体手術
,
変視
,
不等像視
,
コントラスト感度
Keyword:
黄斑上膜
,
硝子体手術
,
変視
,
不等像視
,
コントラスト感度
pp.709-714
発行日 2026年8月5日
Published Date 2026/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004757
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- 参考文献 Reference
黄斑上膜(epiretinal membrane:ERM)は中高年に好発する代表的な黄斑疾患であり,視力低下や変視を主症状とする。近年,硝子体手術の小切開化や広角観察システムの導入,内境界膜剥離手技の確立などにより,ERM手術の安全性と有効性は飛躍的に向上した。その結果,術後視力が1.0以上まで改善する症例も珍しくなくなり,ERM治療は「見えるか見えないか」から「どのように見えるか」を追求する時代へと変化している。術後に良好な視力が得られても,「歪んで見える」「文字が読みづらい」「はっきりしない」といった愁訴を訴える患者は少なくない。これは視力のみでは患者の視機能を十分に評価できないことを意味している。視機能(quality of vision:QOV)は視力だけでなく,変視,不等像視,コントラスト感度など複数の要素から構成されており,これらが患者のquality of life(QOL)に影響することが明らかになっている。本稿ではERM患者における視機能(視力,変視,不等像視,コントラスト感度)に焦点を当て,その病態,網膜形態との関連,手術による経時変化について概説する。

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