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特集 前眼部感染症の基本と将来の展望
5 メタゲノム解析を用いた前眼部感染症診断
堀田 芙美香
1
1近畿大学医学部眼科学教室
キーワード:
メタゲノム解析
,
前眼部感染症
,
細菌感染症
Keyword:
メタゲノム解析
,
前眼部感染症
,
細菌感染症
pp.517-522
発行日 2026年6月5日
Published Date 2026/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004696
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前眼部感染症の起炎微生物は細菌,真菌,原虫,ウイルスと多岐にわたる。眼所見や病歴から,ある程度は起炎微生物を推測することが可能だが,同定には微生物学的検査が必要である。現在,臨床現場で行われている微生物学的検査には塗抹検鏡,培養検査,抗原検査,PCR(polymerase chain reaction)があり,これらのなかから推測される起炎微生物の検出に適した検査が実施される。たとえば,細菌感染症では塗抹検鏡と培養検査がゴールドスタンダードとされており,施設によってはPCRも利用されている。しかし,これらの検査は万能ではなく,最終的に起炎菌を同定できない例が一定の割合で存在する(表1)ことが,感染症診療を困難なものにしている。そのようななか,近年,メタゲノム解析を利用して起炎菌を同定しようとする試みがある。

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