Japanese
English
経験と考察
新型コロナウイルス感染症は大腿骨近位部骨折患者の在院死亡や入院日数に影響を与えたのか
-――単施設の記述統計と傾向スコアマッチング
Did coronavirus disease 2019 infection affect in-hospital mortality and length of stay in hip fracture patients?:a single-center descriptive analysis and propensity score matching study
井上 三四郎
1
S. Inoue
1
1飯塚病院総合診療科
1Dept. of General Internal Medicine, Iizuka Hospital, Iizuka
キーワード:
hip fracture
,
COVID-19
,
mortality
,
length of stay
Keyword:
hip fracture
,
COVID-19
,
mortality
,
length of stay
pp.709-712
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_709
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- 参考文献 Reference
は じ め に
大腿骨近位部骨折(以下,本骨折)は,高齢者に頻発し生命予後にも影響を与える1).本骨折に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を併発すると,死亡率が上昇することが報告されている2).
近年の急性期病院では,在院日数の短縮が強く求められている.また,わが国からの報告では,COVID-19が長期入院に影響を及ぼしていることが示唆されている3,4).しかしながら,わが国の医療レベルや保険制度のもとで,COVID-19を合併した本骨折に関する臨床像を検討した報告は依然として限定的である.
本研究の目的は,当院においてCOVID-19を合併した本骨折例の臨床経過と転帰を後方視的に検討し,特に在院死亡や入院日数に対する影響を明らかにすることである.

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