Japanese
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経験と考察
大腿骨近位部骨折患者の入院時内服薬
-――地方急性期病院における2012年と2020年上半期の比較
Oral drugs of hip fracture patients on admission:comparison of situation in 2012 with one in the first half of 2020 at a local and acute hospital
井上 三四郎
1
S. Inoue
1
1宮崎県立宮崎病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Miyazaki Prefectural Miyazaki Hospital, Miyazaki
キーワード:
hip fracture
,
oral drug
,
surgery
Keyword:
hip fracture
,
oral drug
,
surgery
pp.1240-1243
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1240
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は じ め に
未曽有の超高齢社会を迎えたわが国で,大腿骨近位部骨折やポリファーマシーは大きな問題となっている.筆者は約10年前に大腿骨近位部骨折患者が入院時平均6.6剤を内服していることや骨粗鬆症治療薬を15.5%しか内服していないことを報告した1).その後,ポリファーマシーに対する社会の関心はますます高まり2),新たな骨粗鬆症治療薬も上市され,脆弱性骨折予防に対する気運も高まっている3).
本研究の目的は,地方急性期病院における最近の大腿骨近位部骨折患者の入院時内服薬を調査し,ポリファーマシーと骨粗鬆治療薬の現状について言及することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2022