Japanese
English
病気のはなし
急性膵炎
八島 陽子
1
,
伊佐山 浩通
1
,
八木岡 浩
1
,
有住 俊彦
1
,
外川 修
1
,
松原 三郎
1
,
平野 賢二
1
,
笹平 直樹
1
,
辻野 武
1
,
多田 稔
1
,
小俣 政男
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
pp.782-787
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102163
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サマリー
急性膵炎の診断基準は,①腹痛,②膵酵素の上昇,③画像上の異常の3項目のうち二つを満たすものである(厚生労働省基準).急性膵炎と診断したら,速やかに厚生労働省の研究班の定めた判定基準に従って重症度判定を行い,重症度に応じた適切な治療を開始する必要がある.重症膵炎は「腹部の熱傷」に例えられるように全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome,SIRS)の病態であり,初期治療は大量輸液による循環動態確保が第一となり,集中治療室での管理を必要とするとも多く,いまだに致死率の高い病態である.急性期の多臓器不全および膵壊死の二つが重症化にかかわる重要な因子である.膵壊死から仮性嚢胞を生じた場合の長期管理も今後の課題である.一方,軽症急性膵炎の多くは短期間の入院で回復し社会復帰可能である.アルコールが原因の場合再発を繰り返すこともある.

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