十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
内視鏡的乳頭切除術 乳頭切除 内視鏡的or外科的、適応のポイント
伊佐山 浩通
1
,
中井 陽介
,
笹平 直樹
,
辻野 武
,
八木岡 浩
,
木暮 宏史
,
佐々木 隆
,
有住 俊彦
,
外川 修
,
松原 三郎
,
伊藤 由紀子
,
山本 夏代
,
平野 賢二
,
戸田 信夫
,
多田 稔
,
川邊 隆夫
,
小俣 政男
1東京大学 消化器内科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
術後合併症
,
胆膵管膨大部
,
内視鏡的括約筋切開術
Keyword:
Duodenal Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Ampulla of Vater
,
Sphincterotomy, Endoscopic
pp.1149-1153
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038493
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内視鏡的乳頭切除術の適応については、従来良性に限られていた。近年早期癌へも適応拡大も検討されているが、確実な診断がむずかしいのが問題である。また、本法には完全生検としての適応も考えられている。これらの適応を考慮するうえでは、手技の確実性と安全性が求められるが、この手技では、出血のコントロールに難渋することが課題と考えられ、十分なインフォームド・コンセントが必要である。いずれにしても今後も症例を蓄積し、検討していく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2006