胆膵疾患診療の最前線-難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患のマネジメント-胆膵癌を見据えて 自己免疫性膵炎 診断と治療の要点
平野 賢二
1
,
多田 稔
,
伊佐山 浩通
,
笹平 直樹
,
小池 和彦
,
小俣 政男
1東京大学 医学部消化器内科
キーワード:
IgG
,
Prednisolone
,
高ガンマグロブリン血症
,
自己免疫疾患
,
超音波診断
,
膵炎
,
腹部CT
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Immunoglobulin G
,
Hypergammaglobulinemia
,
Pancreatitis
,
Prednisolone
,
Ultrasonography
pp.454-457
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130052
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・臨床所見としては膵臓の腫大、膵管狭細像、血清IgG4の高値、組織所見としてはリンパ球や形質細胞の浸潤と線維化が重要である。・さまざまな膵外病変をきたすが、硬化性胆管炎、後腹膜線維症、硬化性唾液腺炎はとくに頻度が高い。・膵機能の保持、再燃予防、確実な診断、という観点からは無症状例もステロイド治療の適応となりうる。・ステロイドの維持療法をどの程度行うか否かは統一見解がないが、再燃は3年以内に起きることが多く、3年が一つの目安とされている。
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