Japanese
English
特集 包括医療と肝胆膵画像―検査の流れはどう変わる?
胆石の効率的画像診断―総胆管結石を中心に
Diagnostic Imagings of Common Bile Duct Stones
辻野 武
1
,
小松 裕
1
,
近藤 慎太郎
1
,
赤羽 正章
2
,
伊佐山 浩通
1
,
外川 修
1
,
有住 俊彦
1
,
松原 三郎
1
,
笹平 直樹
1
,
平野 賢二
1
,
多田 稔
1
,
川邊 隆夫
3
,
小俣 政男
1,3
Takeshi TSUJINO
1
,
Yutaka KOMATSU
1
,
Shintaro KONDO
1
,
Masaaki AKAHANE
2
,
Hiroyuki ISAYAMA
1
,
Osamu TOGAWA
1
,
Toshihiko ARIZUMI
1
,
Saburo MATSUBARA
1
,
Naoki SASAHIRA
1
,
Kenji HIRANO
1
,
Minoru TADA
1
,
Takao KAWABE
3
,
Masao OMATA
1,3
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2東京大学医学部附属病院放射線科
3東京大学医学部附属病院光学医療診療部
1Department of Gastroenterology,Faculty of Medicine,University of Tokyo
2Department of Radiology,Faculty of Medicine,University of Tokyo
3Department of Endoscopic Surgery,Faculty of Medicine,University of Tokyo
キーワード:
総胆管結石
,
EUS
,
MRCP
,
HCT-C
,
ERCP
Keyword:
総胆管結石
,
EUS
,
MRCP
,
HCT-C
,
ERCP
pp.777-783
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100266
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要旨 胆石症は胆囊結石,総胆管結石,肝内結石に分類されるが,本稿では包括医療制度(DPC)の影響を最も受けると思われる総胆管結石の画像検査について述べた.総胆管結石の画像検査には腹部超音波やCT,ERCPに加えて,近年ではEUSやMRCP,胆道造影下ヘリカルCT(HCT-C)が登場し,多種多様となっている.この中でもERCPが現在でもなお診断能が最も高い検査といえるが,検査に伴う合併症の問題がある.そのため無~低侵襲で診断能の高いEUSやMRCP,HCT-Cから選択することになるが,DPCを考慮するとすべての検査を全例に行うわけにはいかず,それぞれの診断能と得られる画像の客観性などを考慮して検査を選択する必要がある.その点ではMRCPかHCT-Cが第一選択となるが,これらの検査は小結石では診断できない可能性があるため,そのような症例でも総胆管結石を強く疑う場合にはEUSやERCPを積極的に施行する必要がある.
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