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技術解説
補体の取扱いかた
木村 一郎
1
1東京大学医学部血清学教室
pp.441-446
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905604
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梅毒血清反応の補体結合反応をはじめ日常臨床検査に補体がしばしば使われる。しかし補体の本質をはつきり理解していなければ良い結果は得られない。そこでこれを簡単に説明したのち話をすすめてゆきたい。補体とは各種動物の新鮮血清に含まれ,抗原抗体複合物に特異的に結合し,その結果これを溶解したり(溶血,溶菌作用),結合することにより自からの作用を失なう蛋白成分である。また物理的,化学的には非常にこわれやすく,加熱,薬品などにより容易にその活性を失ない,一般に感作血球**の溶解を目印しとして検出される。補体結合反応は以上の性質を利用したもので,補体に抗原,抗体をまぜるとそれは抗原抗体複合物に結合され,一定時間後感作血球をいれても溶血しない,しかし抗原または抗体の一方がなければ補体はそのまま残り感作血球は溶けるから抗原または抗体の検出ができる。ここでは梅毒補体結合反応である緒方法1)2)を中心としてその実際的な取扱かいかたを述べてみたい。

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