Japanese
English
綜説
前立腺癌の治療
Treatment of Prostatic Cancer
脇坂 正美
1
Masami Wakisaka
1
1社会保険船橋中央病院泌尿器科
1Department of Urology, Funabashi Central Hospital
pp.857-863
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204842
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ヒト前立腺癌の進展は,アンドロゲン依存性であるとHuggins1)が発表して以来,去勢とエストロゲン投与という体内のアンドロゲンを除去する内分泌療法が確立され,その有効性が示されてきた2)。しかし,近年エストロゲンによる循環器合併症の副作用の問題3,4),また内分泌療法継続中の再燃5)という2つの大きな問題がクローズアップされ,我が国でも内分泌療法の見直しがなされているのが現況である。
筆者はいくつかの動物の前立腺癌モデルを用いて,前立腺癌のホルモン依存性につき研究を行ってきた。その結果,アンドロゲン依存性の前立腺癌に対して,去勢(アンドロゲン除去)という処置と,エストロゲン投与という処置が,全く異なる影響を与えるということが判明した。そこで,それぞれ別々に述べることにする。

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