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緒言
子宮頸癌の根治手術療法としてのいわゆる広範子宮全摘出術に際しては隣接臓器である膀胱,下部尿管,および尿道にも手術操作の影響が直接間接に波及し,術後尿路に種々の障害を与え特に術後かなり高率に水腎水尿管が発生することは周知の事実である。しかし実際には術後尿瘻を形成したり,あるいは早期に両腎機能不全を来たして,尿毒症症状を呈するものに関しては強い関心が払われているが,尿路症状が表面に現われない症例はともすると看過されやすい。子宮頸癌根治手術後の水腎水尿管の発生頻度およびその推移に関する論文は案外に少なく,殊に症例が産婦人科に属するため泌尿器科医による報告は極めて少ないようである。われわれは子宮頸癌根治手術後,腎盂造影で1年以上追跡した症例を検討する機会を得たので以下に報告したい。
The upper urinary tract on 61 cases of cancer of uterine cervix, who under went radical surgery, was followed up for more than one year by I.V.P. and the following results were obtained.
1) The early findings by I.V.P.within 1 to 3 months showed 29 cases (47.6%) with normal findings27 (44.2%) cases with dilatation of upper urinary tract and 5 cases (8.2%) with ureteral fistula.
2) The early I.V.P. with normal findings, did not show any change even after one year or later.

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